杉咲花「コップを1ミリくらい、ずらして…」今泉力哉監督細かすぎ演出に「カルチャーショック」

ドラマ「クロエマ」配信記念スペシャルイベントに出席した杉咲花(撮影・村上幸将)

杉咲花(28)が9日、東京・旧細川公爵邸で行われたAmazonプライムビデオの、多部未華子(37)とのダブル主演ドラマ「クロエマ」(12日から配信、全5話)配信記念スペシャルイベントに出席。日本テレビ系で1月期の主演ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」(水曜午後10時)に続きタッグを組んだ、今泉力哉監督(45)が撮影中、コップを1ミリ、ずらすこだわりぶりを見せたと撮影を振り返った。

杉咲は、撮影中の衝撃的な出来事や苦労したことは? と聞かれ「今泉組特有だなと思うのは結構、長いセリフだったり、シーン自体、長く撮影している時『もう1回』となった。お芝居で改善点があったんだな、何と言われるのかな? と思ったら、私たちの目の前にあったコップを1ミリくらい、ずらして…」と、今泉監督が撮影中、ディテールにこだわる姿勢を紹介。 「あまり見たことがない光景で、すごいカルチャーショックで。今泉組には、こういうことが多発するんですよ。それだけ画に映る全ての要素に、神経を注がれている方なので。すごい経験」と強調した。

今泉監督は「コップが1ミリずれると、映るものが変わるんで…1ミリは言いすぎだと思いますけど」と口にしたが、杉咲と多部が、言いすぎではない、と言わんばかりの笑みを浮かべると「言いすぎてないですよ、という2人の確認」と苦笑い。

「あとは、クッキーの色が、ちょっと違うと。カメラマンさんからは『後で変えられますよ』と言われたんですけど。焦げ茶色って、種類、あるじゃないですか? 同じのは2枚、ないんですけど『違いますよね』とやり出すと、始まったというのがある」と、自身のこだわりの強さが若干、現場の人々から引かれていることを認めた。

その一方で「反省しつつ…1ミリに関しては、いろいろと言いたいことはあります。俳優のお芝居に対して、もう1回、と思って1ミリ、動かして戻っている時もある」と語った。

すると、多部が占いのシーンを振り返り「セリフもそうですし、何のカードでああだこうだ、というシーンが大変。クロニクルカードも実際に投げていて。『散らばり方が違う』と言うので、何回も何回も繰り返して」と、さらに今泉監督の細かすぎるこだわりエピソードを明かした。会場が笑いに包まれる中、同監督は「何か、俺、ヤバいみたい」と照れ笑いを浮かべた。

「クロエマ」は、「逃げるは恥だが役に立つ」で知られる漫画家・海野つなみ氏が「Kiss」(講談社)で連載中の新作の実写化作品。手がけ、脚本は妻の今泉かおり氏が担当。恋も仕事も家も1度に失った30歳のエマが、謎めいた資産家クロエの屋敷にたどり着いたことから動き出す物語。性格も正反対の2人がひょんなことから始めた占いの店には、さまざまな悩みを抱えた相談者たちが訪れ、2人は占いを手掛かりに、相談者たちの言葉の奥にある、まだ明かされていない謎へと迫っていく。エマを杉咲、クロエを多部が演じ、初共演。岩瀬洋志(22)が、パフェ作りの名手の純喫茶パリ2代目マスターで、クロエの理解者の下門賢志郎(シモン)を、それぞれ演じた。

◆「クロエマ」恋も仕事も家も1度に失った30歳の女性エマ(杉咲花)が、謎めいた資産家の女性クロエ(多部未華子)の屋敷にたどり着く。2人は、ひょんなことから同居生活を始め、占いの店を開くことに。店を訪れるのは、さまざまな悩みを抱えた人々だが、語られる相談の裏には、別の事情や本当の問題が隠れているようで、エマとクロエは占いを手がかりに、その正体を探り当てていく。すべてが明快に解決するわけではない中で、対照的な2人の関係も少しずつ形を変えていく。「クロエマ」は、プライムビデオで240以上の国や地域で世界独占配信する(毎週金曜日に3週にわたり配信)