けん玉4段などと合わせて四刀流 期待の新人作家・中村心一とは

作詞家&作曲家「中村心一」こと三山ひろし

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

今年1月に作詞家&作曲家「中村心一(なかむら・しんいち)」がデビューしました。演歌歌手三山ひろし(45)のペンネームです。

初作品が自身のCD「花とサムライ」に収録のカップリング曲「KENDAMA DO DANCE!」。作詞、作曲の両方を担当しています。

他の歌手に初めて提供した作品は松前ひろ子(76)が4月に発売した「片恋文/ひろ子抄」。これも作詞作曲を手がけています。「片恋文」は松前が夫の作曲家中村典正さん(19年に死去)への思いを恋文のようにつづった作品。「ひろ子抄」は松前自身の持つ強さや優しさを描写したものだといいます。

先日、数々の賞を受賞してきた演歌歌謡曲のディレクターと話をしていたら、彼は「ひろ子抄」の歌詞を絶賛。「松井由利夫さんの作品をほうふつとさせる」と口にしました。

これには正直、驚きました。松井さんといえば、氷川きよしのデビュー曲「箱根八里の半次郎」などで知られ、09年に亡くなるまで日本作詩大賞や日本レコード大賞作詩賞を受賞したヒットメーカー。その松井さんと新人作家の三山をなぞったのです。

三山はデビュー前に松前と中村氏のもとで約3年間、修業をしています。これまでの取材に「中村先生からは『生きてきた道が歌になる 人の気持ちに寄り添える歌をうたえ』『人間性を磨きなさい』とずっと言われてきました」と話しています。真面目な人柄の三山は、6月3日のデビュー日に行った取材会で「09年に『人恋酒場』でデビューをして今日から18年目。歌の世界に入って、先輩方がやってきたように、自分も1日も休むことなく常に前進を続けてきました」と歌手生活を振り返りました。17年間、日々「人間性を磨く」を心がけて歌と向き合い、多くの曲に触れる中で自然と作家としての素養を身に付けたのだと思います。

作家名「中村心一」の名字「中村」は師匠から取りました。「心一」については、松前が以前、「『心は1つ』という意味だそうです。中村の後を継ぐのは自分ひとりだと。夫が亡くなる時に、恒くん(三山の本名は恒石正彰)の手を握って『後を頼む』と言ったのに応えてくれました」と明かしています。

三山ひろしは紅白歌合戦に昨年まで11回連続出場中の人気歌手ですが、新たに新人作家・中村心一という顔も加わりました。今後は歌手、作詞家、作曲家の“三刀流”で、そして芸能界最上位・4段の腕前のけん玉を加ええれば“四刀流”での活躍に期待です。【松本久】