テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)が11日、放送され、恒例のパネル企画コーナーで「令和の落とし物事情」を特集した。
出演者が、それぞれの落とし物や忘れ物に関する経験を語る中、同番組の金曜コメンテーターを務める元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂が、かつてともに球場を訪れていた父の茂雄さんに「忘れられて」帰宅されたという有名な逸話が紹介される場面があった。
この日は、落とし物の届け出件数が、過去最多の年間3000万点に達したことを引き合いに、実例を紹介したり、なぜ人間は落とし物や忘れ物をするのかという観点から、応用認知脳科学が専門で、昭和の文豪、檀一雄の孫でもある中央大社会理工学部の檀一平太(だん・いっぺいた)教授の解説もまじえ、コーナーが進んだ。
そんな中、元同局員の玉川徹氏は自身の落とし物の経験として「ちょっと考えられないものを落としたことがある」と述べ「うちのマンションの自転車置き場に、ぼくの自転車がなかった。盗まれたと思ってマンションに届け出たら防犯カメラを確認してくれて、『玉川さんが自転車に乗っていくところは映っているが、帰ってくるところが映っていない』といわれた。どうも、自分が乗っていた自転車をどこかで落とした」と打ち明け「だれも届けてくれず、失われた。いまだに分からない。10年くらい前だけど」と述べ「忘れてきたか盗まれたか」と問われると、「でも盗まれたら困る。帰りは歩いて帰ってきている」として、自身の行動に「こわいですねー」と首をひねった。
これには専門家の檀氏も「どうなっているかちょっと分かりませんが」と戸惑いを隠せず、飲酒による可能性も否定されたことで「何かに集中してものを考えていると。そちらの方が重要になってくる時に、自転車に乗ってきたのはさまつな行動になる。それは大きいかもしれませんね」と指摘。玉川氏はMCのフリーアナウンサー羽鳥慎一に「国のことをずっと考えて帰って来たかも知れませんね」とイジられた。
すると玉川氏は「思い出した」と切り出し、「一茂さん、忘れられてるじゃない」と述べると、羽鳥も「忘れられているね。有名な話ね」と応じた。「後楽園球場に茂雄さんといっしょに行った一茂さんが忘れられて、そのまま(茂雄さんは)家に帰っちゃった」と述べると、羽鳥も「お、一茂忘れたと。有名な話です」と応じた。
この時の茂雄さんの状況について問われた檀氏は「過集中といいますか、ほかのことをずっと考えているような。(その時は)一茂さんが、さまつなことになっちゃうのかもしれませんけれど」と分析すると、スタジオ内は大爆笑に。玉川氏は爆笑の後「いや、さまつだったんでしょう」と応じ、羽鳥は「(茂雄さんは当時)今日の試合とかを考えていたら、そっちに集中しちゃったと。結局、忘れ物や落とし物はそういうことなんですね」と納得したように口にした。
檀氏が「普通はスイッチングが起きるが、一つに本当に集中しているとそちらの方に思考が向いてしまう。でも、それ(集中すること)は一つの能力ですから、(一茂が忘れられたのは)その代償くらいの感じでよろしいんじゃないでしょうかね」と分析すると、玉川氏は「その集中力で長嶋茂雄さんは、あれだけの人間になられたということ」と述べると、羽鳥も「本当に本当に」とうなずいていた。