「さんまのSUPERからくりTV」総合演出などを担当した、TBSグロウディア代表取締役の園田憲氏は訃報を受け、日刊スポーツの取材に「中村玉緒というジャンルが芸能界から亡くなってしまうのは惜しい。大きな喪失感」と追悼した。
玉緒さんのバラエティー番組起用は「さんまさんの『玉緒さんおもろいで』の一言」だったという。同番組で96年4月にスタートした人気のコーナー「玉緒が行く」のロケについて「想定を超えたことをしでかしてくれる。今思い出しても面白い。チャーミングでした」。2人の絶妙なコンビネーションに「大女優でありながら、さんまさんの俎上(そじょう)に載せると面白いように開発される。あれこそアドリブの絡み」という。そして「面白くて長くなり、編集に困りました」と懐かしんだ。
玉緒さんの名前を冠した同局名物特番「さんま・玉緒 あんたの夢をかなえたろかSP」は23年の出演が最後だった。「名前を残したのはいつか元気に戻ってくると現場のスタッフ、さんまさんが思っていたからでしょう。名前を消すことはさんまさんも喜ばない」と推測した。「勝さんの闘病を気丈にやりながら、現場でも気遣いの人だった。一緒に成長させていただいて、番組が長寿番組となり感謝の一言」としのんだ。
◆中村玉緒(本名・奥村玉緒=おくむら・たまお) 1939年(昭14)7月12日生まれ。京都市出身。京都女子学園中卒業後、53年松竹映画「景子と雪江」で女優デビュー。翌年に大映と専属契約を結び、時代劇の娘役スターになった。60年「大菩薩峠」などでブルーリボン賞助演女優賞受賞。映画「悪名」で共演した勝新太郎と62年に結婚。92年「橋のない川」で日刊スポーツ映画大賞助演女優賞受賞。同年「おんな坂」で歌手デビュー。11年に「京都名誉観光大使」に就任。血液型O。