櫻井翔、辺野古事故の武石知華さん遺族にロングインタビュー「あれだけ力強くメッセージを」

日本テレビ

櫻井翔(44)が、キャスターを務める日本テレビ系「news zero」(月~金曜午後11時)の15日の放送で、沖縄・名護市の辺野古沖の船舶事故で亡くなった同志社国際高2年(当時)の武石知華さんの遺族にインタビューした様子が放送された。

櫻井は「今年3月、沖縄県辺野古沖で起きたボート転覆事故。武石知華さん、17歳が亡くなりました。事故から明日で3カ月。私たちは知華さんの家族にお話を聞きました」と、VTRを導入した。

VTRでは櫻井のナレーションで、事故前後の映像を紹介。続けて櫻井が今月、知華さんの自宅を訪れ、仏壇に手を合わせる場面からスタートした。

櫻井はまず「ご家族の皆さまが、今知りたい、あるいは伝えたいこと、どういったことがありますか」と質問。知華さんの母は「尊い命に対して、もうちょっと何かできることがあったんじゃないか」。知華さんの姉は「一番は、二度と同じような事故を起こして欲しくないですし、二度と子どもたちを政治に巻き込まないで欲しい」と強い口調で語った。

事故当日に知華さんが朝日を見た際の友人とのショット、さらに母が事故後にボートが置かれた場所を訪れ、声を詰まらせながら「どこに引っかかっちゃってた?怖かったね、ともちゃん」と問い掛ける映像も放送。遺族がnoteで情報発信をし、「どちから偏った情報を一方的にインプットされるのであれば、それはもはや『平和教育』ではありません」などと運航団体側の対応やスタンスに疑問を示していることもあらためて伝えた。

櫻井は遺族に「あれだけ力強くメッセージを発信されてきた理由とは、どういったものがあるでしょうか」と問い掛けた。姉は「一番は、やっぱり知華のことを誤解してほしくない」と説明。知華さんの父は「今はもう、そういう声が非常に少なくなっているという前提でお話をさせていただきますけど、世間から見ると、抗議船に乗っていた生徒たちは『自業自得だ』ですとか『体を張って抗議活動をして命を失って良かったね』とか」と、当初は心ない声が多くあったことも示唆し、姉も「『名誉だね』(と言われた)」と追随した。

櫻井は「政治的活動をする船に乗るということが、事前に周知されていたわけではなかった、という間違いないですよね」と再確認。遺族が肯定すると、櫻井は「(知華さんは)そうしたことは分からないまま、結果として乗ってしまった、という状況ですよね」と聞き、母が「抗議船、というキーワードは一切なくて」。姉も「船の写真もなくて、ただ辺野古でボートに乗って、きれいなサンゴ礁を見る(という説明だった)」と補足した。母は「工事中の基地を見ると書いてあったが、抗議船に乗る、とかもなくて」と繰り返し、学校側への疑問をにじませた。

櫻井は「子を持つ親の立場としては、信じるは学校しかない、と思うんですけど…」とおもんぱかると、父は「なぜ安全管理が十分に取られていないところに生徒だけ乗せてしまったのか。なぜ(船長を)そこまで信じられるのかな、ってそこがちょっと不思議なところではあります」と、引率教員が同船しなかったことに言及した。

知華さんの姉も同志社国際高の出身。姉は櫻井に対し「私が沖縄に行けなかったのもあって、修学旅行がコロナでなくなった代だったので。(知華さんが)『ねぇねの分まで楽しんでくるからね』と言って出て行ったのが最後」と説明し「すごい大好きで、すごい誇れる…こんな事故を起こすような学校だと思っていなかった」と語ると、櫻井も神妙な様子で聞き入った。

櫻井は「知華さんはどういったお子さんですか?」と聞くと、父は「面白い子で、動きも話す言葉もコミカルな感じだったんですね、小さいころから。ずっと笑いを家族に提供してくれる、本当…愛らしい存在でしたね」。姉は「高校生までは毎日ケンカして、毎日言い合って、みたいな感じだったんですけど、(今は)2カ月に1回、会えるか会えないか、みたいな感じだったからこそ、姉妹の絆みたいなものが深まった」。母は「自分が頑張りたいと思ったことはきちんとできる子で、すごく優しくて、周りにも気を使えて、すごくいい子でした」と語ると、櫻井は少しほほ笑み、優しい目で見守った。

最後は父が「自分が求めるのは全容解明ですので、誰がどういう経緯でどういう責任を持って、今回生徒が船に乗ることになったのか、実態をきちんと解明して欲しい」とコメント。櫻井も真剣な表情で向き合った。

特集は15分近くに及び、櫻井のインタビュー場面だけでも約5分に達する長尺での放送となった。