櫻井翔「子を持つ親の立場」に言及 辺野古事故の遺族インタビューで胸中推し量る

日本テレビ

櫻井翔(44)が、キャスターを務める日本テレビ系「news zero」(月~金曜午後11時)の15日の放送で、沖縄・名護市の辺野古沖の船舶事故で亡くなった同志社国際高2年(当時)の武石知華さんの遺族にインタビューした様子が放送された。インタビューでは、櫻井自身も23年に第1子誕生を公表している「親」の立場から、遺族の思いを推し量る場面もあった。

櫻井は「今年3月、沖縄県辺野古沖で起きたボート転覆事故。武石知華さん、17歳が亡くなりました。事故から明日で3カ月。私たちは知華さんの家族にお話を聞きました」と、VTRを導入。櫻井が今月、知華さんの自宅を訪れ、仏壇に手を合わせる場面からスタートした。

櫻井はまず「ご家族の皆さまが、今知りたい、あるいは伝えたいこと、どういったことがありますか」と質問。知華さんの母は「尊い命に対して、もうちょっと何かできることがあったんじゃないか」。知華さんの姉は「一番は、二度と同じような事故を起こして欲しくないですし、二度と子どもたちを政治に巻き込まないで欲しい」と強い口調で語った。

遺族がnoteで情報発信をし、「どちから偏った情報を一方的にインプットされるのであれば、それはもはや『平和教育』ではありません」などと運航団体側の対応やスタンスに疑問を示していることもあらためて伝えた。

櫻井は遺族に「あれだけ力強くメッセージを発信されてきた理由とは、どういったものがあるでしょうか」と問い掛けた。姉は「一番は、やっぱり知華のことを誤解してほしくない」と説明。知華さんの父は「今はもう、そういう声が非常に少なくなっているという前提でお話をさせていただきますけど、世間から見ると、抗議船に乗っていた生徒たちは『自業自得だ』ですとか『体を張って抗議活動をして命を失って良かったね』とか」と、当初は心ない声が多くあったことも示唆し、姉も「『名誉だね』(と言われた)」と追随した。

櫻井は「政治的活動をする船に乗るということが、事前に周知されていたわけではなかった、という間違いないですよね」と再確認。遺族が肯定すると、櫻井は「(知華さんは)そうしたことは分からないまま、結果として乗ってしまった、という状況ですよね」と聞き、母が「抗議船、というキーワードは一切なくて」。姉も「船の写真もなくて、ただ辺野古でボートに乗って、きれいなサンゴ礁を見る(という説明だった)」と補足した。母は「工事中の基地を見ると書いてあったが、抗議船に乗る、とかもなくて」と繰り返し、学校側への疑問をにじませた。

ここで、櫻井は「子を持つ親の立場としては、信じるは学校しかない、と思うんですけど…」と「親の立場」を重ね合わせるようにして問い掛けた。父は「なぜ安全管理が十分に取られていないところに生徒だけ乗せてしまったのか。なぜ(船長を)そこまで信じられるのかな、ってそこがちょっと不思議なところではあります」と、引率教員が同船しなかったことに触れた。

遺族が全容解明を求める声を聞き届けた櫻井は、VTR放送後のスタジオ場面で「これから海外の大学で勉強を始めようという、夢いっぱいの高校生・知華さんの命が絶たれたことを、あらためて悔しく思いました」と心境を吐露。「この3カ月間、どれほどつらかったかと思うと、胸が苦しくなります」と悲痛の言葉を発しながら「お父さまが言っていました。『何があったのか知りたい』。そして、お姉さまが言っていました。『二度とこういうことが起こらないで欲しい』。そのためにも、なぜ事故が起きたのか、真相解明が求められます」と結んだ。

特集は15分近くに及び、櫻井のインタビュー場面だけでも約5分に達する長尺での放送となった。