酒井法子、西郷隆盛の“島女房”愛加那に「泥の中で美しい花を咲かせた」 舞台「西郷と大久保」

舞台「西郷と大久保-永遠の契り-」の出演者たち。左から棚橋幸代、田村幸士、佐藤弘樹、酒井法子、賀集利樹

女優酒井法子(55)が出演する舞台「西郷と大久保-永遠の契り-」が17日、東京・東池袋の劇場あうるすぽっとで初日を迎えた。薩摩藩の維新の英傑、西郷隆盛と大久保利通の生涯を描く。

酒井が演じるのは、西郷が1859年(安政6)に奄美大島に流された時に結婚して“島女房”となった愛加那。京都市長などを歴任した西郷菊次郎を産むが、1864年(元治元)を最後に二度と西郷と会うことはなかった。維新の英傑となった西郷とは、その後手紙でやり取りをしながら活躍を見守った。

酒井は「和気あいあいで、深みのある人間関係ができた。時代の流れを感じながら、魅力的な登場人物を楽しんでください」。

奄美大島に住み、鹿児島、東京で活躍する西郷を遠くで思い続けた愛加那の生涯について、酒井は「すごく幸せだったと思う。自分が大切だと思う1人のを愛せて、家族(菊次郎)を持つことができた。寂しい涙を流したかもしれませんが、泥の中で生きながら全て浄化させて、泥の中で美しい花を咲かせた。だから幸せだと思う」と話した。

西郷と大久保は、薩摩藩の同じ町内で育った幼なじみ。共に明治維新を成し遂げたが、西郷は征韓論を唱えて下野して「西南の役」を起こして死を迎える。一方、大久保は明治政府の要人として西郷を征伐する側に立つ。歴史上、西郷は賊だが人々に愛され、大久保は嫌われて裏切り者扱いまでされている。制作総指揮の作家倉科遼氏(75)が、新しい視点で「西郷と大久保の間には日本の近代化のための密約があった」として描いている。

大久保を演じる佐藤弘樹(39)は「いろいろな作品で仲たがいをしたと描かれている。見ている方たちも、こういう風に話が進むんだろうなと想像していると思うので、それをいつ裏切れるのかと感じながら演じたい」。

西郷を演じる田村幸士(48)は「その違いは、よく言われるんですが、フィクションと言う言葉で片付けることはしたくない。史実の行間を感じて見てほしい』と話した。

21日まで。