米倉涼子「外国人の中で、ずっと踊ってきているので」母役含め約30年ぶりバレエ挑戦へ不安吐露

谷桃子バレエ団新制作公演「CINDERELLA」米倉涼子バレエ出演決定報告会でフォトセッションに納まる米倉涼子(左)と髙部尚子芸術監督(撮影・宮地輝)

米倉涼子(50)が、谷桃子バレエ団の約10年ぶりの新作公演「CINDERELLA(シンデレラ)」(新国立劇場オペラハウスで8月9~11日)への出演が決定し、18日に都内で出演決定報告会を開いた。劇中で、シンデレラの亡き母で再生と復活の象徴となる大蝶々(マザーバタフライ)を永橋あゆみとダブルキャストで演じる。

米倉は、5歳から15年間、クラシックバレエを続けており、約30年ぶりにバレエ経験を生かして今回、出演する。かつて谷桃子バレエ団の高等科に所属し、15年に94歳で亡くなった総監督の谷桃子さん本人からも指導を受けている。企画を務める髙部尚子芸術監督とも、94年に「リゼット」で髙部氏はリゼット、米倉はジプシー役で共演経験がある。

米倉は、ブロードウェーミュージカル「シカゴ」で12、17、19、22年と、日本人俳優で初の4度の主演を果たすなど、俳優として舞台経験も豊富だ。それでも「(使う筋肉が)全然違う。床から離れる踊り…どんなダンサーも基本にバレエがあるけれど、できない」と、バレエの難しさを強調した。

現在は「バレエをやっている方の中に入る稽古を、少しずつやっているところ」だという。一方で「外国人の中で、ずっと踊ってきているので、皆さんきゃしゃで細くて」と、外国人とのパフォーマンスが多かった中で、日本のバレエダンサーと踊ることに一抹の不安を抱えていることをのぞかせた。

不安は、シンデレラの亡き母という役どころにも起因していると吐露。「(演じてきた役どころが)強くて、たくましくて潔い訳の女が多かった。おおらかに人を包み込む、母の役をやったことがない。そこが悩み」と打ち明けた。「頭の中じゃなく、体で覚えたところで自分らしさを引き込めたら。自分を忘れて、優しい母をイメージし、恥ずかしがらずに頑張りたい」と、自らに言い聞かせるかのように口にした。

髙部芸術監督は「真面目な方であることは、研修所の頃から存じています。稽古の時、毎回、注意した事を1、2つ改善してくる。(俳優として)これまで培われたことが、役に立っていらっしゃると思う」と、米倉の真摯(しんし)な取り組みを絶賛した。

米倉をキャスティングした大蝶々(マザーバタフライ)については「(シンデレラは)生きものを大切にする少女で、虫がいっぱい登場する。大蝶々を演じていただきます。テーマが『親から子への魂の継承』」と説明。「(バレエは)トーシューズでたくさん踊りまくる印象がありますけど、長めのドレスを着てドシッと舞台に立つ、存在感のある役を、心で演じる女優さんに演じていただければ、どれだけすてきになるか、と」と、米倉がふさわしいキャスティングだと強調した。