NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で小寺(黒田)官兵衛を演じる俳優の倉悠貴(26)が21日、NHKを通じてコメントを発表した。
この日放送された「豊臣兄弟!」の第24話タイトルは「軍師官兵衛!」。岡田准一が主演し、人気を集めた14年大河ドラマを連想させるタイトルとあって、注目の回の放送を終えた心境などを語った。また、羽柴小一郎(秀長)を演じる仲野太賀との裏話、第23話で亡くなった、菅田将暉が演じた竹中半兵衛との対比を意識したことなども語った。
NHKが発表した一問一答は以下の通り。
-官兵衛を演じて
倉 官兵衛はとても人気がある人物です。大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014年放送)では主人公として描かれたこともありますから、やはり最初は不安がありました。これまで官兵衛が描かれた作品をいくつか拝見しましたが、そのイメージにそのまま乗っかるのは違うなと感じていて。今作では官兵衛の若いころから描かれることもあり、一般的に知られる冷静沈着で静かに闘志を燃やす姿とは少し違い、わりとアグレッシブに動く人物になっていたからです。野心を持つ人物でもあるので、策を語る場面では、人を見下しているわけではないのですが、ふと笑みがこぼれてしまうような瞬間を、シーンによっては意識的に入れています。
-仲野太賀さん演じる長秀について
倉 秀長と官兵衛の関係性はこれからさらに面白くなっていくと思います。血を流すことを避けたい秀長に対して、官兵衛は多少の血は流れても仕方ないと考えている。アプローチは全く違いますが、目標は一緒なので協力しあえる関係だと感じています。
僕は今作が久しぶりの時代劇でしたが、官兵衛はとてもセリフが多いうえ、時代劇の言葉になかなか口がなじまず、よくかんでしまって……。そんなとき太賀さんが来てくださって「みんな最初はそうだったし、時間はかかるだろうけど気にしなくていいよ」と声をかけていただいたんです。とても安心しましたが、同時に不甲斐なく、悔しくもありました。仲野さんは、役への情熱はもちろん、作品作りに対する姿勢もクレバーで、とても尊敬しています。食らいつくのに必死な毎日ですが、刺激的で本当に楽しいです。
-竹中半兵衛との対比について
倉 半兵衛(菅田将暉)との違いは、しっかり見せたいと思いました。官兵衛は半兵衛に対して強いライバル意識を抱いていましたし、野心のある若者でもあるので、その対比は大事にしたいなと。淡々としている半兵衛との違いを出すために、例えば自分の策を話しているときは、「自分はこういうことを考えているんだ、すごいでしょ」といった、どこか子どもが年上の人に自慢するようなイメージを持ちながら演じていました。ある意味、自分のことだけを考えている人なんだと思います(笑)。ただ第24回「軍師官兵衛!」(6月21日放送)で、「どうか今一度、私をお仲間にしてくださりませ!」と秀吉たちに訴えるセリフにもあるように、少しずつ素直になっていく過程は魅力的だと思いました。そんな少年漫画的な展開も、「豊臣兄弟!」の大きな魅力の一つだと感じていますし、半兵衛亡きあとの官兵衛の変化も楽しみに見ていただけるとうれしいです。