「公開されるかも分からないのに…」西山将貴監督初の長編映画「インビジブルハーフ」

映画「インビジブルハーフ」先行特別上映イベントに出席したホラーユニット「バミューダ3」。左から西山将貴監督、佐藤直子氏、背筋氏(撮影・川田和博)

ホラークリエーティブユニット「バミューダ3」のメンバーで映画監督の西山将貴氏、ホラー作家の背筋氏、脚本家でゲームデザイナーの佐藤直子氏が22日、都内で、映画「インビジブルハーフ」(西山将貴監督、7月31日公開)先行上映会に出席した。

同作はホラー映画にカテゴライズされるが、背筋氏によれば「ホラーという枠を超えたニュージャンル」という。

西山監督の初長編作で「この作品は100%インディーズの自費製作」という。アイデアが浮かんだのは19歳。そこから6年をかけて完成させた。「自主製作は締め切りがないので、とことんこだわりを詰め込んだ」と胸を張った。

きっかけは“挫折”だった。海外の映画祭で通ることがあっても日本の映画祭で通らず、“居場所がない”と感じ渡英。そこでも違うと感じ敗北感をもって帰国。「その時に明るく元気なミックスルーツの知り合いがいて、ふと漏らした“自分の居場所がどこにもないような気がする”という言葉と表情の意味をエンタメという形で伝えることができればと思った」と明かした。

なぜ、ホラーなのか? 「映画を撮り始めた時、体験型の映画を作りたかった。そこに一番近いと思ったのがホラーだった」という。「没入できる」と続け「ホラーにも2つある。“ぞくぞく”と“わくわく”で前者はJホラー。僕は後者にひかれてきて、ホラーゲームでプレーヤーが倒すのが原体験。わくわくするホラー体験を作りたかった」とした。

「公開されるかも分からないのに6年間、人生をかけて作った作品が日の目を見た」とすると、「今日見て、少しでもいいなと思えたらぜひ周りの人に広げて欲しい」と切に訴えた。