1989年(平元)に52歳で死去した“昭和の歌姫”美空ひばりが56年に録音した未発表曲「二人きりで」が、今日24日から配信され、同曲のミュージックビデオ(MV)も同時公開された。
「二人きりで」は18歳だったひばりが恋に揺れる少女の乙女心を歌い上げた作品。MVは、生まれ育った横浜を舞台に、昭和と令和の2つの時代の歌声を最新のAI技術を駆使して表現している。
ひばりプロダクション社長で長男の加藤和也氏(54)は「今年は母が存命でしたら芸能生活80年になります。そのような記念の年に未発表曲が発見されました」と説明。曲について「昭和31年、母が18歳の時にレコーディングしたもので、作詞はデビュー曲『河童ブギウギ』から『悲しき口笛』『東京キッド』などでお世話になった藤浦洸先生、作曲は『お祭りマンボ』『素適なランデブー』などを提供いただいた原六朗先生です」と作詞・作曲家について説明した。
当時の世相については「日本が戦争の傷痕からようやく立ち直り始めた時代。18歳だった母は映画や歌の主人公として青春を謳歌(おうか)していました。そんな母の歌声からは平和な青春の輝きを感じ取ることができます」と亡き母へ思いをはせた。
曲はこの日発売の4枚組CD「うたの宝石箱」にも収録される。「レコーディングから70年の時を超えて、このような楽曲をファンの皆さまにお届けできることを大変うれしく思います」とコメントした。
「うたの宝石箱」はひばりの芸能生活80周年記念企画アルバムで、オリジナルヒット曲や名曲カバーなどを収録している。