7月期ドラマ2本に出演する元宝塚月組トップスターの女優珠城りょう(37)がこのほど、日刊スポーツの取材に応じ、ドラマにかける思いなどを語った。
1本は7月8日放送開始の日本テレビ系「ファーストクライ 母子救命救急班」(水曜午後10時)。華やかなセレブ病院の裏側で、ワケあり妊婦たちを無償で救うことを使命にした特命チームの奮闘を描き、麻酔科医間山千夏を演じる。
同作を「今までの医療モノは外科が多く、産科を取り上げた作品はあまり描かれていないので、すごく新鮮だと思っています」。
間山はフリーランスの麻酔科医で岡部たかし(54)演じる藤堂直樹のチームの一員で、スタンス的には同プロジェクトの反対派。「医療を受けたくても受けられない人たちがいる中で、助けてあげたいけど、薬にしても、医療行為にしても、全てお金がかかること」とし、「医療だけではなく、どこを取るかは一生付きまとう課題だと思います」。
だが、撮影が進む中で「どんな考えを持った医師であれ、目の前にある命を救うという目的はみんな同じということをすごく感じた」とし、「そういう意味では、命を題材にしている物語はすごく考えさせられるものがある」。
医師役は初挑戦。「映像の現場が少しでも分かってきた状態でのこの仕事で、良かったかもしれない」とすると、「初めてだったら多分、どうしたらいいんだろうとなっていたと思うんです」。
宝塚退団後は主に舞台で活躍。映像との違いには“稽古量”を挙げた。舞台は「本番までに1カ月以上の稽古期間があって、その間ほぼ毎日のように出演者と顔を合わせて稽古やディスカッションをして、みんなで一緒に深めていくことができます」。
一方映像は「『おはようございます』『初めまして』『じゃあ、ドライ行きます』『撮影します』で、その場の対応力と瞬発力が必要になります」。
そのため、より事前の役作りが大切となる。演じる間山については「あまり多くを語る感じではないけど、自分の意思をしっかり持ち、自分の仕事を淡々とこなすプロフェッショナル」としつつ、「でも、もう少し上に行きたいという向上心も持っている人だと思います」。
だが、「そういう思いを言葉で伝えるシーンは全くないんです」とし、「セリフがないところのお芝居で出せたらいいなと思ってやっています」。
宝塚の大先輩、真矢みき(62)との共演もある。「OG公演でご一緒したことがあって、その時が初対面でした。すごく気にして声をかけてくださった」。同作の出演が決まり、真矢に連絡すると「宝塚の人が芸能の世界で活躍しているけど、実際に同じ作品で一緒になる人はすごく限られているから、こういう機会があって私もうれしい」の言葉をもらった。「いい緊張感と安心感が一緒にある感じで、すごくうれしいし光栄でした」。
もう1本は、7月26日放送開始のTBS系日曜劇場「VIVANT」(日曜午後9時)の第2シーズン。前作に引き続きエリート工作員、別班のメンバー廣瀬瑞稀を演じる。
前作は次作を匂わせる終わり方だった。「正式に出演が決まるまでは、どうなるか分からないことだったので、またお話をいただいた時はやっぱりうれしかったです」とし、「シーズン1が緊張感のある現場だったので、また気合を入れなおして行かなきゃって。前回よりも成長している自分を、福沢監督はじめ共演者の方にもお見せできるように頑張りたい」。
ネタバレにつながる可能性もあるため、慎重に言葉を選びつつ、自身の見どころを「画面に映った私を見てびっくりしないでほしいなって…。ファンの皆さんをちょっと驚かせてしまうかもしれないんです」とほほ笑んだ。「皆さんがどういう捉え方をなさるのか分からないので、私自身、放送になってからのお楽しみで待ちたいなと思っています」。
公式Xでは“匂わせ”投稿が続き、ファンの期待は高まっている。「最近、情報解禁になりましたけど、新しいキャラクターも出てくるので、新しいエッセンスが加わり、すごく面白くなっていると思います」。
第2シーズンの放送開始に先駆け、27日から前作のアンコール放送も始まる。「やっぱりシーズン1をもう一度見ていただいて、人間関係やどこがどうつながっているかを分かった状態で見ていただいた方が、より楽しめると思うので、ぜひシーズン1を見直してほしいです」。
「ファーストクライ」と「VIVANT」。全く毛色の違う作品だ。「役者として両極端の役を演じられてすごく楽しい」とし、「視聴者の皆さんがワクワクしながらご覧いただけたらうれしいです」と呼びかけた。