二宮和也「没入感」「非常に演劇的」「旅館の話」人生の1本は、果たして…

「シークレットシネマ」で笑顔を見せるアンバサダーの二宮和也(撮影・宮地輝)

二宮和也(43)が25日、TOHOシネマズ日比谷で行われたイベント「シークレットシネマ」に初代アンバサダーとして登壇した。映画を愛するアンバサダーが選んだ「人生で一度は映画館で観てほしい一本」を、当日までタイトルを伏せて上映する特別イベントで「二宮が”人生の1本“として何の作品を選んだのか?」が上映で分かるイベントだけに、企画が公になった段階で、インターネット上では考察合戦が巻き起こっていた。

「シークレットシネマ」は、映画館に年間動員2億人を目指す「映画館に行こう!」実行委員会が、取り組みの一環として、25年に「第一回 映画業界若手戦略会議」を実施。若手の映画業界人が話し合った中から選出された企画として開催が決まった。

二宮は、舞台あいさつの中で、上映するまでタイトルを明かさない“人生の1本”のヒントを幾つか出した。

「こんなに大きなところで(映画館)やると思っていなかった。こぢんまりと皆が集まって、秘密ごとじゃないけども、共有して映画館に行く共犯関係を結ぶスタートのきっかけだと思い、企画にのっとった作品を選んだ」

「1人で見て、楽しめるかが重要。1人で見る派ですね。不特定多数で楽しんでもらえるんじゃないかと、勝手に思っています」

「(注目ポイントは)オープニングとエンディングはあるんですけど、急に世界観が変わる瞬間が訪れる。そこからのくだりは、見ていただきたいなと…お気に入りの構成」

「キーワードは…僕は没入感ですかね」

「挙げさせていただいた時(「映画館に行こう!」実行委員会が)『新鮮でした』と。『上がってくるとは思いませんでした』というお返事」

「非常に演劇的。一緒に物語を追体験できるような構造。言うなれば旅館の話」

二宮が選んだ“人生の1本”は、劇団ヨーロッパ企画の23年の映画「リバー、流れないでよ」(山口淳太監督)だった。京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」を舞台に、仲居のミコトが貴船川のほとりにたたずんでいたところを女将(おかみ)に呼ばれ、仕事へと戻るが2分後、なぜか再び貴船川を前にしていた。番頭や仲居、料理人、宿泊客も、ずっと熱くならない熱かん、なくならない締めの雑炊、永遠に出られない風呂場など、2分たつと時間が巻き戻り、元にいた場所に戻ってしまいながら、それぞれの“記憶”だけは引き継がれ、連続する「ループ」に陥る“時の牢獄(ろうごく)”を描くタイムループコメディーだ。【村上幸将】