玉川徹氏「愛子さまをそこまでして天皇にしたくないのかと」政府の皇室典範改正案を痛烈批判

玉川徹氏(2019年撮影)

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は1日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。政府が6月30日に閣議決定した皇室典範などの改正案の内容を、痛烈に批判した。「そこまででして愛子さまを天皇にしたくないのか、と思わせるくらいの内容」だと踏み込み、「憲法に抵触する」との認識も示した。

政府は6月30日の臨時閣議で、皇族数確保策をめぐり、さきに衆参両院の「立法府の総意」とされた、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持することと、旧11宮家の男系男子の養子縁組をいずれも可能とした。さらにこれに加えて、養子の子孫が男性だった場合、皇位継承資格を与えるとする内容も示し、「男系男子」の継承を維持する方針が明確にされた。政府は、今国会での成立を目指しているが、皇位継承策のあり方をめぐっては各会派で意見が割れているため国会の協議では結論が先送りされており、野党からは「だまし討ちのようだ」など、政府対応に強い批判が出ている。本来求められてきた「せいひつ(静謐=静かで穏やかな、の意味)な環境での議論」とならず、国会での審議が混乱する可能性がある。

番組では、この皇室典範改正をめぐる政府の対応に加え、与党が職権を乱発した国会運営を続けることに野党が猛反発し、6月30日に行われた国旗損壊罪を創設する法案の採決が行われた衆院本会議もすべての野党が欠席したことなどを伝えた。衆参すべての野党が足並みをそろえて与党に対抗しており、与党が法案を衆院通過させても、過半数に満たない参院の審議は困難が見込まれており、会期末の国会は混乱が予想されている。

国会の動きに対してコメントを求められた玉川氏は「何の話をしたらいいのか、というくらい(言いたいことが)いっぱいある」とした上で、皇室典範改正をめぐる動きに言及。「これ(閣議決定内容)は、憲法に抵触する可能性があるんですよ。中には、これが成立したら違憲裁判を起こすと言っている人もいるくらい」と、政府が閣議決定内容に含めた「男系男子」継承維持の方針について指摘し、「ある一定の、皇族ではない一般の国民の人の中に、ある一定の限られた人は、そこから自分の子どもを天皇にすることができると。これは門地による差別を禁止した憲法(14条)に違反するのではないかという話になっている」とも訴えた。

玉川氏は6月11日の放送で、世論調査で女性天皇に関する国民の支持が高いことを踏まえ、皇族確保策をめぐる内容について「立法府の総意イコール国民の総意なんだろうか、という疑問をすごく感じる」とコメントしたことがある。この日は、「いろんな問題を抱えているものを、僕は一応、『国会の総意は国民の総意ではないんじゃないか』という話をしたが、それすらも乗り越えて、政府がそれ以上のことをやろうとしている」と、政府の対応に強い疑問を示した。その上で、「これは、そこまででして愛子さまを天皇にしたくないのか、と思わせるくらいのことだと思いますね」とも述べた。

「(政府の方針は)国民の総意から、どんどんどんどん離れていっている。これも憲法に抵触すると思っていますけどね」とも主張し、強い懸念を示した。