元自民党衆院議員で実業家の杉村太蔵氏は1日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時40分)に生出演。政府が6月30日、皇族数確保策をめぐり、衆参両院の「立法府の総意」とされた女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持することと、旧11宮家の男系男子の養子縁組をいずれも可能としたことに加え、養子の子孫が男性だった場合、皇位継承資格を与えるとする内容も示し、「男系男子」の継承を維持する方針を明確にした内容の閣議決定を行ったことについて、自身の経験をまじえてコメントした。
番組では、政府の皇室典範改正案について専門家をゲストに特集。報道各社の世論調査では、女性天皇を支持する声も多い一方で、閣議決定された「男系男子」継承の維持方針は、さきに衆参両院が決めた皇族確保策を巡る「立法府の総意」とされた内容には含まれておらず、野党からは「だまし討ちのようだ」などと強い反発が出ている。
番組では、かつて小泉純一郎政権で女性・女系天皇をめぐる議論が行われた経緯があることに触れ、小泉氏が女性・女系天皇を認める皇室典範改正案を国会に提出する手はずだったと伝えた。小泉政権下で設置された有識者会議の報告書では、旧宮家の男系男子の養子縁組は国民の理解と支持を得るのが難しいとされ、女性・女系天皇を可能とすることは象徴天皇制の安定的な継続の観点から大きな意義があったことや、安定的な皇位継承には不可欠との指摘から、認める内容になっていた、と指摘した。小泉氏は2006年1月の通常国会の施政方針演説で、有識者会議の報告に沿った内容の改正案を国会に提出する方針を示した。しかし、同年2月、秋篠宮妃紀子さまのご懐妊が宮内庁から発表されたことで、改正案の国会提出は見送られた。その年の9月に、悠仁さまが誕生された。
MCを務める大下容子アナウンサーに「21年前とは、全然違う方向に今、いっていますけれど」と問われた杉村氏は、新人議員だった当時を回顧。紀子さまのご懐妊の一報を耳にした際の小泉氏の様子を、「はっきり覚えている」と振り返った。
「国会で、小泉総理が予算委員会で審議中だった。私もその場にいましてね。答弁中にメモが入って、驚かれた表情になった。紀子さまがご懐妊になったと」と、メモの内容に触れながら言及。「当時は、小泉総理も本当に悩まれていたと思うが、この知らせが入ったことで、2005年の(有識者の)報告書に基づく皇室典範改正案は見送られることになった」と述べ、「あまり(小泉)総理は秘書官からのメモでも表情を変えることはないんですけど、この時だけは『本当か?』という表情をされていたのが非常に印象的だった」と、振り返った。
杉村氏は2005年9月の小泉氏による郵政選挙で初当選し、当時「小泉チルドレン」と呼ばれた自民党衆院議員の1人だった。