20th Centuryのかっこよさは内面にも「諦めちゃだめ」ジュニアに贈った継承メッセージ

STARTO ENTERTAINMENT

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

かっこいい大人の姿を見た。外見はもちろんだが、内からあふれ出る懐の深さが印象的だった。先日、坂本昌行(54)長野博(53)井ノ原快彦(50)のユニット「20th Century」の全国ツアーの東京公演を取材した。コンセプトは「歌い継ぐ、踊り継ぐ」。グループの楽曲だけでなくV6や少年隊、光GENJIなど、世代を超えて受け継がれてきた全25曲が披露された。

全員が50代。伸びやかで澄んだ歌声、華麗なステップ、スタンドマイクを体の一部のようにして操る姿。そこにアラフィフ感はない。バックダンサーを務めたジュニアの青木滉平(24)は「こんなに歌って踊れる50代は見たことない!」と現役のアイドル魂に感嘆していた。

記者個人としては正直、初めて聴く曲も多かった。それでも、かっこよさとユーモアが代わる代わる出没する3人の姿に自然と見入ってしまい、あっという間に時間が過ぎていった。

かっこよさは内面からもあふれ出た。バックについた青木と長瀬結星(23)は、3人の約30歳下。親子のような年齢差だ。青木が「トニセンパパさん」と親しみを込めて敬うと、坂本は「いつパパになった?」と言いながらも、どこかうれしそうに笑った。長瀬が以前は事務所の社長でもあった井ノ原に「どう呼べば良いか分からない」と戸惑っていると、井ノ原は「もう社長じゃないんだから。猪狩(蒼弥)なんて『イノッチ』って呼んでるよ」と助け舟を出した。結果、呼び名は「よっちゃん」に落ちつき、2人の距離を縮める一歩目が生まれた。

後輩へのエールも忘れない。青木が3人に向けて「20代の時にやっていたことは?」と聞くと、坂本は24歳で、長野も23歳でデビューした当時を回想。現在の青木や長瀬と同じ年齢でデビューを迎えていた。井ノ原は坂本がデビュー前に一般企業で働いていた時期があること、長野も専門学校に通っていたことに言及した上で、「諦めちゃダメ」と言葉を贈った。

青木と長瀬は、現在はソロで活動中。歌って踊るアイドルに憧れてタレント活動を続けている当事者たちにとって、グループ活動は理想像の一つといえる。この日のライブでは触れなかったが、その数日前にジュニア内に新グループが結成されたことが発表されていた。先輩3人も後輩の心境は組んでいるはず。自分たちが主役の場で、次代を担う世代にもしっかりと光を当てる。“継承”の思いがここにも映っていた。【望月千草】