佐藤二朗所属事務所 出演ドラマでのハラスメント行為否定「専門家からも確認を得ています」

佐藤二朗(26年2月撮影)

俳優佐藤二朗(57)が、共演女優に「ハラスメント」行為をしたと、2日発売の「週刊文春」で報じられたことを受けて、この日所属事務所「フロム・ファースト プロダクション」は公式サイトで改めて声明を発表した。

同社の社長名義で「このたび、週刊文春において、弊社所属俳優佐藤二朗に関する記事が掲載されました。この件について、佐藤二朗をいつも応援してくださる皆様、また、弊社の所属タレントを応援して下さる皆様、弊社に関わる全ての関係者の皆様へご報告をさせて頂きます」とし「弊社は、本件に関し、これまで真摯に事実確認を行うとともに、関係者との誠実な対話、対応を続けてまいりました。しかしながら、当該記事には、事実とは異なる内容や、一方の見解を中心として構成されている部分が多々含まれており、弊社としては、その内容を到底受け入れることはできません」とした。

「また、記事で示されているようなハラスメントに該当する事実は確認されておらず、そのような評価は適切ではないと考えております。専門家からも佐藤の言動がハラスメントにあたるものでないと、確認を得ています」と、ハラスメントについては否定。「当該記事掲載にあたっては、弊社の見解や事実関係について十分な取材・確認がなされないまま、一方的な内容が報じられており、極めて遺憾であります。弊社は今後も、所属タレントの人権と名誉を守るとともに、すべての関係者が安心して仕事に臨める環境づくりに努めてまいります。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」とした。

同誌では、フジテレビ系で4月期に放送されたドラマ「夫婦別姓刑事」で、佐藤が共演女優にハラスメント行為を行ったと報じていた。これに対し、佐藤の所属事務所は1日にマスコミ各社にコメントし「一方当事者からの主張のみを前提として構成されている」「その内容を到底受け入れることはできません」などと反論。騒動に発展していた。

フジテレビも2日、コメントを発表しており「まず、当社としては、今回の記事の掲載について、関係者のプライバシー侵害や二次被害に繋がるおそれが高いものと考え、掲載中止を強く申し入れましたが、それにもかかわらず記事の掲載に至ったことは大変遺憾です。現に、今回の記事を契機として、関係者の方々に対する誹謗中傷が行われている状況について当社は深く憂慮しており、こうした誹謗中傷は厳に控えていただくようお願い申し上げます」と、SNSなどでの投稿について、自制を求めた。

続けて「本件は、プライバシーに関わる事項であり、関係者の二次被害を防止する観点から、当社から詳細を申し上げることはできませんが、当社から男性俳優の言動について、厳重注意を行うとともに、再発防止を求めたことは事実です。なお、当社としては、男性俳優が撮影中に女性俳優の顔に触れた点を問題として捉えているものではありません。男性俳優が、女性俳優が演技上の制約を有することになった経緯を認識しながら発した言葉等が、外部弁護士による調査において問題視されたことを受けて、当社は、『フジ・メディア・ホールディングスグループ人権方針』に則って、これまで適切な環境調整や関係者への配慮・保護に努めてまいりました」と説明した。

同局は「当社は、過去に辛い経験をされた方に対して、それによる不自由や制限を当然に受け入れるべきだという意見には与しません。そのような言葉を投げかけることこそが、二次加害や誹謗中傷に他ならず、人権尊重を掲げる当社としては、そのような行為を許容することはできません。当社は、引き続き、心理的安全性の保たれた制作現場づくりをはじめ、人権の尊重も含むサステナビリティ課題全般についての取り組みを推進してまいります」とした。

佐藤の所属事務所は1日に声明で経緯を説明。事の発端は3月22日の第1話撮影中で、共演女優側に過去のセクハラ被害を原因とした身体接触の制限があることを知らされていなかった佐藤が、夫婦役の芝居の中での女優の顎に「手が触れてしまった」ことだとした。同事務所は「この接触が問題となるとは思いもよりませんでした」と主張。クランクイン3カ月前にはドラマの担当プロデューサーから、女優が過去のハラスメント被害によるトラウマがあることも佐藤のマネージャーに伝えられたが、両者の話し合いで、佐藤の芝居に制限をかけない方が良いのではないか、の結論になり、プロデューサーの了解を得た上で、佐藤には女優のトラウマについては伝えないこととなった、と説明した。

また同事務所は、佐藤が1話の撮影終了後、今後の撮影のためにもわだかまりを残さない方がいいと考え、ねぎらいの意味も込めて女優の楽屋を訪れたと説明。スタッフを含めた3人が在室する状況の中で、女優の演技が素晴らしかったと感じたことを伝えた上で「過去の心の傷は最大限、尊重されるべき社会だと心から思うが、トラウマがあって夫婦役を演じるなら先に状況を相手に共有すべきである事、その状況が続くなら俳優を続けるべきではないのではないかと僕個人は思います」と話したとした。その際、佐藤が退室するときも女優は「笑顔」だったと主張。「その後も佐藤はお約束通り、一貫してクランクアップまでそのレギュレーションを守り続けました。佐藤の言動がハラスメントにあたるものでないことは、専門家からの確認を受けています」との見解を示していた。