報ステ大越健介氏「高市総理も維新に恩義を感じているといいますが…」国会“不正常”めぐり言及

大越健介キャスター

テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)は2日夜の放送で、与党の強引な国会運営に反発したすべての野党が審議に応じず、国会がストップしてしまっている状況をめぐり、その一因となっているのが高市早苗首相の「維新重視」の姿勢だと指摘した。大越健介キャスターは、3日に訪問先のインド訪問から帰国する高市首相を待ち受けるのは「野党だけではなく、政府与党内で複雑にもつれてしまった国会をどうさばいていくかという難題中の難題です」と指摘した。

国会では、自民党と連立を組む日本維新の会肝いりの議員定数削減法案と、「副首都」法案をめぐる与党の進め方に反発したすべての野党が審議に応じず、ストップした状態が続いている。一方、2日、自民党は、皇室典範改正案の審議を最優先することを中道改革連合に提案し、その間は2法案の審議を「中断」すると伝えたが、審議の「中止」を求める野党との間では依然隔たりがあり、正常化への見通しは立っていない。一方、国会正常化に向けては、森英介衆院議長が「仲介」に乗り出し、皇室典範改正案の審議優先を要請したが、この場合肝いり2法案が「審議中断」となる維新の幹部は、森議長の対応に不満を表明。この維新の対応に、野党が「あり得ない話」などとさらに態度を硬化させるなど、悪循環の事態を招いている。

番組では、森議長の対応をめぐり、国会法第19条で「議長は、その議院の秩序を保持し、議事を整理し、議院の事務を監督し、議院を代表する」と定められた内容に沿ったものであることを伝えた。また、今の国会での皇室典範改正に強い意欲を持つ自民党の麻生太郎副総裁がこの日の派閥会合であらためて意欲を示す一方、維新肝いり2法案には特に言及がなかったことも報じた。その上で、国会が混乱する中でも、維新の連立政権入りに強い恩義を感じ、関係重視の姿勢を変えない高市首相の対応が、国会正常化に向かわない背景の一因だとして、高市首相が「維新との関係を重視すれば、国会はさらに混迷の度を深めるのは確実」と伝えた。

VTRの後、大越氏は「定数削減と副首都構想の実現というのは維新の『純情』ともいうべき、譲れない一線ですし、高市総理も維新への恩義を強く感じていると言いますけれど、自民党内のかなりの議員はどこかひとごと、というのが実態です」と、高市官邸と対照的に2法案に対する自民党内の微妙な空気感に言及。「そこへ、国会が皇室典範改正案の審議を最優先する流れが見えてきた。いよいよ、維新肝いりのテーマの先行きは見えなくなってきました」とし、皇室典範改正案の審議が最優先された場合の維新肝いり2法案への影響に触れた。

大越氏は、その上で「インドから帰国する高市総理を待っているのは、対野党だけではなく、政府与党内部で複雑にもつれてしまった国会を、どうさばいていくかという難題中の難題です」と述べ、高市首相の対応も国会の正常化へのかぎを握るとの認識を示した。