俳優安田顕(52)と林遣都(35)による二人芝居「死の笛」(東京・IMM THEATER)が3日、開幕した。
安田が企画、プロデュースを手がけ、脚本坂元裕二氏、演出水田伸生氏の豪華な座組で、24年の初演は大きな反響を呼んだ。再演にあたって坂元氏は脚本を改稿し、世界観がより深まった。
前日2日には公開ゲネプロが行われた。舞台は戦場の厨房(ちゅうぼう)。カノオ(安田)は亡き娘の敵討ちという目的、天真らんまんなウスダ(林)はある女性への恋心を秘めている。敵陣の料理人でありながら、2人は奇妙な交流を深めていく。
約2時間、ともに舞台に出ずっぱりの熱演を見せる。2年ぶりの再演に、安田は以下のコメントを寄せた。
「切望した再演が実現します。坂元裕二さんが細部まで改稿してくださり、より完成度の高い脚本を届けてくださいました。水田伸生さんの新たな演出が『死の笛』の世界をより鮮明に描いてくださいます。そして、林遣都さん。林遣都さんと、また二人芝居ができるんです。林遣都さんと、また刹那(せつな)を共有できるんです。なんて幸せなことでしょう。2年ぶり。きっと2年分、成長しました。そして2年分、死に近づきました。戦場の物語です。坂元さんの編み出した言葉はユーモラスでシンプルであるゆえ、辛辣(しんらつ)です。幸か不幸か、似て非なる『死の笛』が奏でる音は、2年前より切実です。現実が、再演の意味を与えてくれました」
東京公演後、北海道と大阪でも上演される。