真打落語家、ヒカル高座完売に「明治座がこんな人に使わせるのか…」「勝つも負けるもない」

三遊亭朝橘のXから

落語家の三遊亭朝橘(ちょうきつ=47)が4日、自身のXを更新。ユーチューバーのヒカル(35)が落語デビューすることについて、思いなどをつづった。

ヒカルは、落語家の立川志らくに「客分の弟子」として迎え入れられ、8月3日に東京・明治座で初公演「立川さぎ志 独演会」を開催することが発表されており、ヒカルは公演チケットが完売となったことを明かしている。

若手落語家の桂空治(そらじ=34)は3日夜のポストで、「はっきり言わせてもらうけど。今、落語家全員が悔しい想いしてるよ。だって修行も何もしてないYouTuberのヒカルくんが明治座でやる落語会が瞬殺で完売してるんだもん。悔しくない方がおかしいよ」と、本音を漏らした。ただ、長年の稽古による力もアピールし「俺たちには『噺家の匂い』があるんだから。だから負けるわけがないんだ。だよね?ですよね?」と自身にも言い聞かせるようにつづっていた。

朝橘は、空治の投稿を引用しながらポスト。ヒカルの高座の完売について「ヒカルというYouTuberが個人で抱えてるファンの数、YouTubeというプラットフォームのパイそのものが大きいから落語って冠してるとつい比較したくなるけど、地元民に愛される町中華の親父が『くそっ、バーミヤンめ!!』とか言っても意味ないというか。大好きな行きつけ町中華あるけどバーミヤンも家族で行くし。勝つも負けるもない」と冷静に指摘した。

その上で「落語のパイそのものがそんなもん、って意味ではそこは悔しい。何とかしたい」と言及。「キャバ嬢がトコトコ歩いてきて酒飲んでまたトコトコ帰るイベントでも客来る世の中だから」と前置きして「尖ったニーズを満たす企画に動く人はいるんだろうけど、落語家がその層に執着する必要は感じない」とつづった。

最後は「個人的には明治座がこんな人に使わせるのかってのがなんだかなあとは思う」と結んでいる。

朝橘は昭和の名人・三遊亭圓生さんの音源に感銘を受け、その流れを汲む6代目・三遊亭圓橘に04年に入門。08年に二つ目、17年に真打に昇進して「朝橘」を名乗っており、所属する五代目円楽一門会の主催する「両国寄席」などで活動している。

ヒカルは、SNS上での「タモリ論争」を経て実現したYouTubeでの志らくとの緊急対談をきっかけの1つとして、志らくにLINEで「弟子入り」を直訴。ネットのカリスマからの本気の覚悟に対し、志らくは「その言葉、待っていました」と二つ返事で快諾し、高座が実現した。