脚本家で映画監督の三谷幸喜氏(64)は、4日夜に放送されたTBS系「情報7days ニュースキャスター」(土曜午後10時)に、生出演。作品などを通じて交流があり、6月20日に91歳で亡くなったシャンソン歌手で俳優の美輪明宏さんの思い出を語り、しのんだ。
番組では、美輪さんの訃報(ふほう)や、ありし日の美輪さんの言葉などをVTRで伝えた。総合司会を務める同局の安住紳一郎アナウンサーから、美輪さんと仕事をともにした際の思い出を問われた三谷氏は「美輪さんには、すごくお世話になりましたね」と振り返り、「前に『わが家の歴史』というドラマを書いたんですが、戦後の日本史みたいな話で、昭和をつくった有名人がいっぱい出てくるドラマだったんですけれrど、その中に美輪さんが出てくるシーンがあった。『銀巴里』のシーンなんですけど」と語り始めた。
「銀巴里」は、美輪さんが10代のころ専属歌手を務めていた銀座のシャンソン喫茶。三谷氏は、脚本を書く前に美輪さんに企画書を持ち込んだ際の話を振り返り、「ウエンツ瑛士さんが美輪さんの役をやって、お客さんで来ていた遠藤周作さんを八嶋智人がやって。そのホンを書く時に、今回、こんなドラマをつくるんですと企画書をみてもらったら、読んで『私が出てくるのね。私が出てくるシーンは私が書くわ』と、書いてくださったんですよ。『銀巴里』のシーンだけ」と述べ、美輪さん登場部分の脚本部分を本人に託したことを明かした。
三谷氏は「そうしたらやっぱり、文才がおありだから面白くて。セリフもすごい生き生きしていて、当時の『銀巴里』の感じがすごく、伝わってきた。この人はすごいなと思いましたね」と、あらためて美輪さんの才能をたたえた。
その上で、「美輪さんの話を聴いていると、三島由紀夫さんとか江戸川乱歩さん、川端康成さんの名前がぼろぼろと出てくる。そういう意味でも、美輪さんが亡くなったのはさびしいというか、大きな人が亡くなった、という感じがします」と、しのんだ。