膳場貴子、愛子さま皇位継承めぐる自民幹部発言に「お気の毒な状況をむしろつくりだしている」

膳場貴子アナ(2021年6月撮影)

フリーアナウンサー膳場貴子は5日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に生出演。自民党の中曽根弘文憲法改正実現本部長が6月28日の講演で、天皇陛下の長女、愛子さまによる皇位継承について「あり得ない」と発言(その後訂正)したことについて、「中曽根さんの話を聴いていますと、あれだけ男系男子にこだわったら、その分、男の子を産まないといけないという重圧が増すので、愛子さまに限らず、本当にお気の毒な状況を、むしろつくりだしてしまっているかと思う」と、懸念を示した。

中曽根氏は講演で皇族数確保策に関して、現行の皇室典範の規定を念頭に、愛子さまによる皇位継承を「あり得ない」と述べた上で、愛子さまが天皇になった場合「男子を産まないといけないという、すごいプレッシャーがある」「愛子さまが天皇になったら、結婚する人もいない」などと持論を語った。結婚する男性の重圧が念頭にあったとみられるが、批判を受けて翌29日、自民党本部で取材に応じた際「言葉が適切でなかった点があった。反省している」と、自身の発言を訂正し釈明した経緯がある。

中曽根氏の発言について、膳場にコメントを求められたコメンテーターで毎日新聞客員編集委員の元村有希子氏は「怒りは感じたが、怒りを通り越して悲しくなった」とした上で、「仮にも公人とはいえ、24歳の女性に結婚できない、天皇になれない、結婚したとしても男の子を産まないとならないと、公然と言っている。そのデリカシーのなさ。党員向けの講演と聴いているが、均質な価値観を持っている人たちの前で軽口をたたくという、認知のゆがみについて、本当に悲しい思いをしました」などと述べた。

政府が先月30日に閣議決定した皇室典範改正案では、「立法府の総意」としてとりまとめられた<1>女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する<2>「旧宮家」の男系男子を養子として皇族に迎えるの2点に加え、養子本人は皇位継承資格を持たないものの、結婚後に養子に生まれた男子は皇位継承資格を持つことが明確にされ、男系男子による皇位継承の方針に踏み込んだ内容と、波紋を広げている。元村氏が「養子本人には皇位継承権はなく結婚しないといけない。お嫁さんを、男の子を産まないといけないプレッシャーにさらすことになる。その意味では同じで、そのあたりが論理的に破綻(はたん)しているのではないかと思います」と、中曽根氏の主張内容に疑問を呈すると、膳場も「本当に聞いていても、矛盾が多いと感じます」と応じた。