13代目市川團十郎白猿(48)の襲名を追ったドキュメンタリー映画「襲名」(三池崇史監督)の公開日が9月25日に決定したことが5日、分かった。あわせて予告、ポスターが解禁となった。
同作の公開は5月に、カンヌ国際映画祭で発表され、大きな話題を呼んだ。三池監督にとって初のドキュメンタリー作品で、3年以上かけ、團十郎の姿を通して襲名の儀式をとらえ、継承と個の葛藤を描いた。襲名披露公演の舞台裏と、コロナ禍での2年半の襲名延期を乗り越えた記録でもある。
予告は襲名披露記念・特別公演の演目で、成田屋の家の芸・歌舞伎十八番の「勧進帳」を演じる市川團十郎の圧倒的な姿から始まり、父として、「團十郎」として、息子・市川新之助とともに親子同時襲名に挑む舞台裏を捉えた、迫力あふれる映像となった。映像の合間に差し込まれる世界的アーティスト・村上隆氏が手がけた巨大な祝幕も見どころだ。
ポスタービジュアルは、桜と紅葉を背景に、市川團十郎、新之助親子が「襲名」というタイトルを挟んで向かい合ってたたずむデザイン。「勧進帳」の武蔵坊弁慶の衣装をまとった父・團十郎が、「外郎売」の見得を切る息子・新之助を優しく見つめる構図からは、二人の強い絆と、真摯(しんし)に歌舞伎と向き合う姿が伝わる1枚となっている。
また、同作は公開を前に、9月4日から10日までの7日間、東京・三越劇場での特別先行上映も決定している。