報ステ大越健介氏「露骨な身内びいきで傷つくのは…」米バログンの出場停止処分猶予を疑問視

大越健介キャスター

テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)の大越健介キャスターは6日夜の放送で、FIFAワールドカップ2026(W杯)北中米大会の決勝トーナメント1回戦ボスニア・ヘルツェゴビナ戦でレッドカードを受け、6日(同7日)のベルギー戦は出場停止となるはずだった米国代表FWバログンについて、国際サッカー連盟(FIFA)が突如、出場停止処分の1年間猶予を発表したことについて「報道の通りなら、露骨な身内びいきで傷つくのは当のアメリカのエースだ」と指摘した。

バログンは1日(日本時間2日)のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で先制ゴールをあげたが後半19分にレッドカードを受け、一発退場に。バログンは今大会3得点のエースだが、本来出場停止となるベルギー戦での処分を、なぜかFIFAが1年間猶予した。米国のトランプ大統領が、「蜜月関係」にあるといわれるFIFAのインファンティノ会長に処分見直しを求めたことが背景にあるのではないか、と報じられており、欧州サッカー連盟(UEFA)は6日、「我々はこのような前例のない、理解不可能で、正当化できない決定に驚きを隠せない」と非難する声明を発表。前代未聞の政治の露骨なスポーツへの介入ではないかと、大きな波紋を広げている。

大越氏は、この話題や、米国とイスラエルによるイラン攻撃で殺害された前の最高指導者ハメネイ師の葬儀など米国に関するニュースを伝えた後で、トランプ氏に関してコメント。「トランプ大統領ですが、ハメネイ氏の葬儀で『泣いている人を見て驚いた』と語ったということなんですが、どうも、我々凡人とは感性からして違うな、というふうに感じます」と、痛烈な皮肉を口にした。その上で、バログンをめぐる騒動に言及し「報道の通りだとすれば、露骨な身内びいきが行われて傷つくのは当のアメリカのエースであって、チームの尊厳そのものだ、という認識に、トランプ大統領はまったく欠けているようです」と述べた。

その上で、日ごろからのトランプ氏のさまざまな振る舞いを念頭に「そして何より怖いのは、世界のトップリーダーの座にあるのがこの人なのだ、という現実にほかなりません」と、強い懸念を示した。

バログンの問題に関してトランプ氏は6日、インファンティノ会長に電話をしたことは認め、「彼にどうしろとは言えない。私がしたことはただひとつ。ファウルと思わなかったから再審査を求めただけだ」などと主張した。