玉川徹氏、高市首相“執念の政策”国旗損壊罪法案に「なぜ執念を持ってまで刑罰付ける法律を…」

玉川徹氏(2019年7月撮影)

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は9日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演した。

日本の国旗を傷つける行為を罰する「国旗損壊罪」創設法案の成立に向けた高市早苗首相の「執念」をめぐり、「なんで執念を持ってまで、刑罰を付ける法律を成立させたいのかが、ポイントになると思う」と、主張した。

番組では、国旗損壊罪の成立が急がれている背景や、どんな行為が処罰対象になるとされているのか、などに関してパネル企画で特集。衆院内閣委員会の法案審議に、野党側の参考人として出席し意見陳述した桃山学院大法学部教授で、刑法が専門の江藤隆之氏をゲストに、さまざまな観点から解説や分析、説明を行った。

国旗損壊罪をめぐっては与党側の強引な国会運営に反発した野党が衆参すべての委員会の審議に応じず、与党だけの審議で衆院を通過したが、審議が止まっていた。8日までに国会が正常化され、この日から参院で同法案の審議が始まった。番組では自民党が野党時代の2012年、同趣旨の法案を国会に提出したが衆院解散で廃案になったことや、2021年にも法案提出を目指したが実現せず、いずれも高市首相がかかわっていたことから、首相にとって「執念の政策」だと紹介。一方、世論調査では法案の必要性をめぐり「必要」「必要ではない」の賛否が割れていることや、岩屋毅前外相が衆院採決を棄権したり、罰則が設けられていることに自民党内でも疑問視する声があることなども伝えた。

番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が「世論調査で、半分以上は『必要ではないか』というのは、たぶん国会は大事でしょという感情があると思うんですが、そこと、刑罰をつけますか、というのは分けるところかなと」と指摘。見解を問われた玉川氏は、「なんで(高市首相は)執念を持ってまでして、刑罰を付ける法律を成立させたいのかっていうところがポイントになると思う」と述べた。

「国旗を大切にする人は、一般的にそちらの方が多いと思うが、たとえば国旗に特別な思いを持っている人もいる」として、「前の戦争で、国旗、日の丸を軍国主義の象徴として国が使って、そこで多くの命が失われたことがあって。そういうふうなものと、象徴としての国旗というものに対しては、マイナスの感情を持っている人だって一定数いる」と持論を述べた。

その上で「そうすると、そういう人たちは大切にしなくていいんですかということ。確かに、大切にする人もいる。でも、そうじゃない人もいる。そうじゃない人の考え方も大事にするというのが、憲法で保障されている思想、良心の自由じゃないですか。そこに抵触するんじゃないかという考え方は、一つあると思います」と述べた。

さらに、この日の放送で、日本維新の会の議員が6月26日に国会で答弁したコメントとして「愛国心が醸成されていく」という内容を紹介したことに触れ、「これは、ある意味、愛国心を醸成するためには国民に対して刑罰を科すんだという考え方ですよね」と持論を主張。「で、愛国心とはそういうものですかと。強制されて、場合によっては刑罰を与えられたことでしか生まれないものですかと」と述べ、「これは『愛の一般論』になりますけど、だれかに愛してほしいという時に、その人に対して強制しても愛は得られない。もし欲しいなら、相手にふさわしい人間になるしかない。個人と国の関係も、僕は同じだと思う。国が、国を愛せと強制するようなことで、僕は愛国心というものは生まれないと思っている。むしろ、この国は素晴らしい、愛すべき国だなと言うふうなところから愛国心というものは生まれるんだと思う」と訴えた。

その上で「だからなおさら、そこに刑罰をもってするというのは、ちょっとおかしいのではないかと思いますね」と主張した。