元テレビ朝日社員の玉川徹氏は10日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。政府が閣議決定した皇室典範改正案がこの日、午前中の審議をへて衆院を通過する見通しであることをめぐり、かつての秋篠宮さまの言葉を引用しながら「『皇族も生身の人間』というふうな視点は、政治家の方々に本当にあるのだろうかと思う」と指摘した。
この日の放送では、6月30日に政府が閣議決定した内容について、「立法府の総意」としてとりまとめられた具体策(<1>女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する<2>「旧宮家」の男系男子を養子として皇族に迎える)に加え、養子本人は皇位継承資格を持たないものの、養子に生まれた男子は皇位継承資格を持つことが明確にされ、「立法府の総意」にはない内容が突如盛り込まれたことに言及。「立法府の総意」を超えているとして、野党から反発が出ていることに触れた。一方、地方から「安定的な皇位継承の確保は一刻の猶予も許されない喫緊の国家的事案」などとする意見書が、30を超える地方議会で可決されていることにも触れた。
玉川氏は、皇室典範改正案の動きを念頭に「秋篠宮さまが過去に、『皇族も生身の人間だ』ということをおっしゃっている。そういうふうな視点は、政治家の方々に本当にあるのだろうかと思う」と指摘。政府の閣議決定内容に関して「旧皇族の方々を養子に迎えるということで、そこでお子さんが生まれたら皇位継承権がある、つまり天皇になり得ることですよね。そういうふうな法律をつくろうとしているわけですよね」と触れながら、「例えば、旧皇族の方々は、今、基本的人権を持っている一般の国民。まさかそういうふうな状態になるとは思わず、今まで何十年も生きていたわけですよね。それで世代を重ねて、そこで完全に一般の国民として暮らしてきたのに、急にあなたはさかのぼってみたら皇族になれるので、なれますよと言われても、えっ? という話は、いろいろ報道ベースでも見て聞いて、知っている」と述べた。
その上で、「その人たちの意向は、どうなっているのだろうと。(皇族に)なれるという法律が通って、その方々がなければ男子の系統ができないということになった場合、周りから真綿で締めるように、養子になるようなことを強制されていくことは本当にないのだろうか」と、懸念を示した。
さらに、「養子縁組をするまでは、少なくとも一般の日本国民で、基本的人権を持っている。そういうふうなこと(養子縁組)を強いていくことは、どうなんだろうと。ぼくはそこを危惧しますね」とも主張。玉川氏は「元々、皇族の方々は自由がない。そこに生まれたというふうなことで。人生を国民のために提供することを宿命づけられている方々だかから、それでも受け入れて国民のためにと思って、公務をされている」とした上で、「今回(の養子縁組案は)、そういうふうな方とも、また違う問題があるのではないか」とも指摘した。
秋篠宮さまは、59歳の誕生日に際して行った24年の会見で、皇族数確保策に関する与野党協議を念頭に、「皇室の制度に関わり、話すことは控える」とした上で「皇族は生身の人間」と発言し、大きな反響を呼んだ。