TBS系「news23」でメインキャスターを務めるフリーアナウンサー小川彩佳は13日夜の放送で、先週衆議院を通過した皇室典範改正案をめぐり言及。「旧宮家」の男系男子を養子として皇族に迎え、その養子に生まれた男子は皇位継承資格を持つことが明確にされるなど、「立法府の総意」になかった規定が持ち込まれたことに関する議論の少なさに、疑問を呈した。
番組では、皇室典範改正案の内容に触れた際、天皇家の長女愛子さまが結婚され、お子さまが生まれた場合でも、「女系」のため皇位継承権はないとする一方、男子の旧宮家の養子を受け入れた場合、その養子に男子が生まれた場合は皇位継承権がある、という政府側の改正案の内容を詳報。同局スペシャルコメンテーターを担当する政治記者の星浩氏が「そもそも、今回与野党の議論は、皇族数を増やすことだけ考えましょうということだったんですが、自民党を中心に男系男子にこだわる人たち、その皇位継承権を確立したいというのは、高市総理の強い思いを受けたものだと思います」と解説すると、小川は「皇位継承の話にまで踏み込むのであれば、なおのこと、女系、女性天皇の議論も、ともに行うべきだったのではないかとも思いますけれど、なぜ養子の息子、男性のみに皇位継承権を与えるという、理屈はどうなっているんでしょうか」と指摘した。
星氏は、現在の皇室典範で皇族の男子の息子に皇位継承権があることが定められていることや、養子の子どもが男子だった場合は、そのルールに従うという内容に触れながら、「今の皇室典範は、養子制度を否定している。それを新たに導入するわけですから、養子の息子についてどうするべきかは、本来ゼロベースで考えるべきだという議論ももちろん成り立つが、そういう議論はしていない」と指摘。日本の皇室は、時代に合わせて制度をアップデートしてきたとして、ジェンダー平等の時代に女系、女性天皇の議論が行われないままとなっている現状を「いかにも時代には合っていない」と述べた。
これを受け、小川は「そうした懸念や指摘が伝えられてきているにもかかわらず、その声に耳を傾けようという姿勢が伝わってこないというところに戸惑いを覚えます」と応じた上で、改正案が15日に参議院で審議入りする予定であると伝えた。
審議時間も短く、野党の中から批判も出ている改正案だが、17日に会期末を迎える今の特別国会中に成立する見通しとなっている。