読売テレビの松田陽三社長(67)が15日、大阪市の同局で社長会見に出席。ユニバーサルアクセス権についての考えを披露した。
サッカーFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会は、準決勝フランス対スペインが行われ、地上波では日本テレビ系列で生中継された。
松田社長はW杯中継について「やはり、スポーツというのはテレビにとってはキラーコンテンツだなと考えております」と感想を述べた。その上で、「今、よくユニバーサルアクセスの議論があります。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が、Netflixの独占中継になって地上放送で見られないという事態が起きました。ヨーロッパの国々や韓国などでユニバーサルアクセスという形で、無料の地上波でそういった国民的な関心のある番組が見られるようにすべきだという法律がある」とユニバーサルアクセスについて言及した。
ユニバーサルアクセス権とは、国民の関心が高いスポーツイベントを有料放送だけでなく、広く無料視聴することを保障する制度。スポーツを「公共財」と捉える考え方で、英国、オーストラリア、韓国などでは制度が整備されている。日本でも有識者による議論が始まった。
松田社長は「みんながスポーツ大会の注目される試合を見られるのがいいんじゃないかと考えている」とし、渋谷のスクランブル交差点でファンがハイタッチしているシーンを挙げながら、「社会の一体感が生まれないと、なかなか社会の分断や格差の問題が解消できないと思う。みんなが同じスポーツなどを見て一体感を感じるときに生まれる社会全体のつながりを確認するような機会というのは非常に大事だと考えています」と話していた。