<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
意志の強さが返答の速さに宿っているように感じる一幕があった。先日、日向坂46片山紗希(19)に「日向坂46 五期生LIVE」への意気込みを聞くインタビューをした。
記者として、さまざまな点から質問を投げかけ、時に気になった箇所は深掘りで進めていくことが多いが、片山はこちらがどのような角度から質問をしても、終始即座に返答し、迷いのない言葉を発する姿が非常に印象的だった。積み重ねてきた準備、込めたメッセージなど自らが歩む道を的確な表現ではっきりと示すだけでなく、自身の性格の話題でも、バラエティーの話題でも。はっきりと1本真っすぐに通った芯の存在を感じるのに時間は要さなかった。
「お話しすることがとても好きです」。あまりの返答の速さに圧倒されつつあった記者が驚きをそのまま伝えると、笑顔でこう返してくれた。続けて「私、結構、根性で生きているところがあって」とやや恥ずかしそうに笑った。「例えば、バラエティーに関してはたくさん学ばせていただく機会がありました。(五期生番組)『日向坂になりましょう』では1年を通して積極性を身につけることができたと思います」と手応えも口にした。
昨年から坂道グループのメンバーにインタビューをする機会に多く恵まれているが、特に日向坂46のメンバーはバラエティースキルへの貪欲(どんよく)さが見えるように感じる場面が多い。以前のインタビューでは記者が「ちょっとバラエティー的な質問ですけども…」と切り出すと、キャプテン髙橋未来虹(22)と藤嶌果歩(19)が軽く椅子から腰を上げて座り直し、いつでもいけますよ、と言わんばかりの姿勢で応じてくれたことも思い出された。
そんなグループのイズムが受け継がれているようで、片山も「話すことを考えてから話していた時期もありましたが、1年間でバラエティーにもたくさん出させていただいて、すらすらと思っていることを言葉にできるようになってきたのかなと感じています」と成長を実感していた。だからこそ、インタビューでも驚きの速さで真っすぐな思いを紡いでいたのだろう。
「人生は全部勝負だと思います。日々過ごしていて、自分に勝っていかないといけない。何も考えずに生きていたら、どんどん置いていかれてしまうので、勝っていきたいです」と力強い言葉も残してくれた。まさしく全打席直球勝負のようなスタイル。表現が正しいかは分からないが、そのキュートな声やルックスから、「根性で生きている」のは大きなギャップとして感じられた。25年3月にグループに加入し、まだ1年と数カ月。これからどのような姿を見せてくれるのか、今後が非常に楽しみだ。【寺本吏輝】