ジャッキー・ウー監督、丘みどり映画初主演に抜てき「持っていた素材に気付いてラッキー」

映画「演歌の坂道」製作会見を開いた丘みどり(撮影・村上幸将)

演歌歌手の丘みどり(41)の初主演映画「演歌の坂道」(10月16日)製作会見が21日、都内で開かれた。

国内で7年ぶりに長編監督作を手がけるジャッキー・ウー監督は、これまで原作ものを映画化することが多かったが、今作は自ら原案から手がけた初のオリジナル作品だ。「7年ぶりの(長編)日本映画ということで、日本文化の歌というものを広げたいと思って、映画を作りました」と口にした。歌への思いを口にした裏には、かつて作詞家のアシスタントをしていた出自があり「歌には、人を勇気づけたり、絆を結べたりとか、いろいろな力がある。その中で、いろいろな人間模様がかいま見えた。そういうものを、映画を作って解決したかった」と力を込めた。

丘を映画初主演に起用した理由を聞かれると「プロフィルと動画を見て、歌を飛び越えて役者の可能性があるなと感じられ、キャスティングしました」と熱っぽく語った。その上で「演技で泣く涙ではなく、心から泣ける。カットをかけないで、そのまま引っ張ったのはあった。カメラを通し、魅力的だった」と大絶賛。「元々、持っていた素材に、僕はラッキーで気付いた。女優・丘みどりが、どれだけ跳ねていただけるか注目して欲しい。花が開くことが、自分の中で想像できる。初主演作の監督と自慢ができるのが非常に楽しみ。それほど、非常にズバ抜けた可能性を持っていると感じています」と賛辞は止まらなかった。

◆「演歌の坂道」 山々に囲まれた小さな町の商店街で、乾物屋を営む高橋菊雄(アキラ100%)と良子(丘みどり)夫婦。ある日、日本中を熱狂させる人気テレビ番組「目指せ!歌う武道館」の地方予選が町へやってくる。歌うつもりなどなかった良子は、ひょんな偶然からステージへ押し出され、歌声が響いた瞬間、会場の空気が変わる。審査員として会場にいた名プロデューサー、ポール北沢(川﨑麻世)は、歌声の奥に眠る”本物”を見抜く。「あなたには、武道館へ続く坂道が見えている。」その一言が、良子の人生を大きく動かしていく。レッスンを重ねるたび、眠っていた夢は現実へと姿を変え、町の主婦だった良子は少しずつ”歌手・高橋良子”へと生まれ変わっていくが、夢が大きくなるほど、店を守る夫と夢を追う妻の距離は少しずつ離れていく。