TBS系「news23」でメインキャスターを務めるフリーアナウンサー小川彩佳は21日夜の放送で、就任以来の睡眠時間がゼロから3時間が常態化していることなど「寝ていない」ことを含めた「多忙アピール」をにじませた高市早苗首相のX投稿について、「物議をかもしている」と紹介した。この投稿に対する野党側の反応や、「大阪ありき」との指摘もある日本維新の会の肝いり「副首都」法案を、与党が参院で成立を急ごうとしていることへの私見も示した。
この日の放送では、会期が延長されても残り3日の審議時間しかない中、21日に副首都法案の審議入りで参院の与野党幹部が合意したニュースを伝えたが、その前に高市首相のX投稿問題を取り上げた。小川は「物議をかもしているのが、高市総理の睡眠をめぐるこのSNS投稿です。国会審議も関係するこの投稿に、早速、野党も反応しました」として、別のアナウンサーのナレーションで高市首相のX投稿の内容を詳報。「久々に5時間も睡眠を取れた」「総理就任以来、0時間から3時間睡眠が常態化」「昼からはアイロンかけとお裁縫を一気に処理。これで会期末までのハンカチとインナーを確保でき、明日からまた、頑張れます」などと記された内容を伝えるとともに、昨年の総裁選勝利直後、高市首相が「働いて働いて働いて働いて働いて、働いてまいります」と鬼気迫る表情で宣言した映像と、今国会の答弁で何度となく「睡眠は割と短い」「今朝までほとんど睡眠もとっていません」などと語ったシーンも放送。「多忙アピール」ではないかと批判が拡大している投稿に、野党から疑問や苦言が相次いでいる実態も伝えた。
その上で、22日から、今の国会で「最終天王山」ともいわれる副首都法案の攻防が始まることを念頭に、ナレーションで「国会は今週、延長戦に突入、高市総理は国会対応を迫られ、再び寝不足の状況に追い込まれるのかもしれません」と伝えた。
VTR後、この日のコメンテーターで出演した小説家の真山仁氏が、副首都の議論の必要性に触れた上で、今回の法案について「最近の法律は具体性に欠けていて、何がやりたいのかまったく分からず定義もされていない」などと指摘すると、小川は「具体的にその制度の中身が固まりきっていない中で、今、急いで成立を目指すべきことなのかという声も上がっているわけですけれども」と、私見を示した。
大阪出身という真山氏が「今の政権は新しいことをやろうとするわりには丁寧にやることをしませんよね。丁寧にやる時間がないなら具体性をきっちりやるのは当たり前のことですが、どっちもやらないでバタバタでで決めてしまって運用すると、必ずもめる。何のためにやっているのか、国会軽視と言われてもしょうがない」と述べると、小川は「その先に大阪都構想が見えているのかというところですね」と述べ、副首都法案は維新悲願の「大阪都構想」ありきのものではないのかと指摘されることにも触れた。