山田五郎さんが生前最後に収録した講義「メメント・モリ」の意味とは「自分の死期を悟り…」

山田五郎さん

編集者、評論家でタレントとしても活躍した山田五郎さん(本名:武田正彦、たけだ・まさひこ)が67歳で亡くなっていたことが22日、分かった。山田さんのYouTubeチャンネル「山田五郎 オトナの教養講座」内で発表された。14日夕方に亡くなり、19日までに葬儀を終えたとした。

山田さんは2024年にステージ4bの「原発不明がん」であることを公表、がんが骨に転移し圧迫骨折を起こしたことや、抗がん剤治療を行うことなどを明かしていた。

20年以上、山田さんと行動を共にする男性マネジャーが山田さんの死を報告。動画の最後には、山田さんが生前最後に収録した講義を予告。男性マネは「自分の死期を悟り、本来なら講義のできない体でしたが、最後に皆様に伝えたいと無理をして収録をいたしました。テーマは“メメント・モリ”です」と予告。「詳しいことは私は申し上げません。最後の講義で皆さまが個々に、山田の最後のメッセージをお受けとりしていただければ幸いです」と投げかけた。

「メメント・モリ」とはラテン語の成句で「死を想え」「死を忘るるなかれ」を意味する。転じて「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」というような意味の警句となる。

17日に更新された同チャンネルには冒頭、スーツに紫ネクタイで、鼻に医療用チューブを差した状態で出演。進行MCから久しぶりの収録であることを告げられると「はい、このざまですけどね、はい」と応じた。「体調が良くない?」と質問されると「もう、ご覧の通りですわ」と返答。「まず、3月に昏睡(こんすい)してから、あの後、歩けなくなって。車いすになったじゃん。その次さ、腹水と胸水が溜まって、呼吸が困難になって、これじゃん。酸素吸入機じゃん」と鼻のチューブを示していた。

山田さんは1958年(昭33)12月5日、東京都生まれ、大阪育ち。北野高OB。上智大新聞学科卒業後、講談社に入社。若手雑誌「ホットドッグ・プレス」などを手がけた。在職中にテレビ朝日の名物番組「タモリ倶楽部」に「お尻評論家」として出演し、ブレイク。04年に退社後はフリーランスでコラムニストや編集者としても活動。25年7月には、第17回伊丹十三賞を受賞。

山田五郎さん死去 67歳 評論家、編集者、タレントなどマルチに活躍 24年に原発不明がん