28年ぶり復活「GTO」会見、反町隆史“やんちゃエピ”飛び交う中、感じた変わらぬGreat

ドラマ「GTO」試写会・制作発表会見を行った生見愛瑠(左)と反町隆史(2026年7月撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

1998年(平10)以来、28年ぶりに連続ドラマとして復活した、反町隆史(52)主演のフジテレビ系「GTO」(月曜午後10時)制作発表会見が10日、都内で開かれ、足を運んだ。

伝説の教師・鬼塚英吉も、劇中では52歳になっただけに、どういう描き方をするか? が会見で知りたい1つのポイントだった。鬼塚は今作で、行く先々の学校でクビになり、教え子の力も借りて私立誠進学園に赴任して1年B組の担任になる。生徒は、支給されたタブレット端末ばかり見つめ他者に干渉せず、「教師フィードバック制度」によって生徒が教師を評価していく、会社のような学校だ。また、鬼塚の代名詞とも言うべき“武器”もハンマー、チェーンソーから「人を思う涙」へと変わった。会見後、現場から配信した速報も、翌11日付紙面の原稿も、変わったポイントをテーマに書いた。

役や設定だけでなく、反町自身にも変化があった。1話が完成した段階で、生徒役の若き俳優たちに「見ようよ」と提案し、みんなで鑑賞会を開いたという。98年版「GTO」、24年の「GTOリバイバル」に続き、渡辺マサルを演じ司会を務めた山崎裕太(45)は「あなたたちは、愛されていますよ。僕らの時は、そんなの一切なかったです」と驚いた。

その流れで、山崎は「僕らの時は、反町さんが夜、遅くまで現場があっても『裕太、お前は残れ』って言って、残って、まだ声かからないなと思ったら『反町さん、帰りました』って」と98年版の撮影時の裏話を明かし、会場を笑わせた。これには反町も「裕太、俺も23、24歳で余裕がなかったんだよ」と照れ笑いを浮かべた。

一方で、昔も今も変わらないことを、明確に示したのも山崎だった。現在、生徒役の俳優のグループLINEには、反町と数学教師・阿部郁人役の市川知宏(34)が入っており、反町が芝居、人生を役者として生きていくためのアドバイスを送っているという。LINEという現代のツールを使ったコミュニケーションだが、高校生目線で接してくれることが生徒役にとっては大きいという。

山崎は「僕らの時も、そうだった。当時、本当にスーパースターの反町隆史だったけども、何の忖度(そんたく)なく、気さくに接してくれていた」と振り返った。そして「反町さんから距離感を埋めてくれて、ああいう作品ができたんじゃないかなと、僕らは思っていた。28年たっても、すごい人だなと改めて思った」と、28年の時を経て連ドラで復活した、日本ドラマ史にさんぜんと輝く作品になったのは、座長の反町の力だと感服した。

その上で「僕らの時、どうでしたか?」と生徒役とのコミュニケーションについて、反町に尋ねた。「全然、手がかからなかったのよ、あなたたちは」と返ってくると「年齢がね。高校生をやりながら、もう少し上。僕は高校3年生の年。池内は、21歳で学生服を着ていた」と、村井国雄役を98年版、24年の「GTOリバイバル」でも演じた池内博之(49)を引き合いに、実年齢が上の俳優陣が生徒を演じていた当時の状況を説明。反町から「実は俺と(年齢が)3こしか変わらない」と返ってくると「池、ずっと『反町くんと、いつ友達になれるんだろう?』って言っていた」と笑いながら振り返った。

話は、98年版で吉川のぼるを演じた小栗旬(43)にも及んだが、そこで、再び、98年版と今回の令和版の違いが話題の主題となった。それは、撮影体制の違いである。今回のオープニングには98年版の映像も使われているが、校舎の屋上から小栗がつるされるシーンが出てくる。山崎は「のぼるは結構、大事な役で最後、感情を爆発させるので(小栗は当時)苦労していた。そういうタイプのお芝居、ちょっと苦手だったのかも知れない、あの後、学園ものに、しこたま出ていますからね。学園ものと言えば小栗旬、くらい出ています。GTOで鍛えられたと思う。中島さん(悟監督)に」と小栗について熱っぽく語った。

反町も「つるされたのがトラウマで『今でも忘れられない』って時たま会うと、つるされたのを、よく言われますね」と小栗との会話を明かした。山崎も「いまだに『GTO』だけ見たくない、見られない…それくらいトラウマだと思う。僕らといる時間が一番、楽しかったと言っていますから」と続いた。その言葉を受け、反町が「ひどい目に遭っているんだよ、歴代の子は、みんな」と口にした途端、山崎は自らが体験した過激な撮影エピソードを語り出した。

「僕なんか、本当にひどいことされていたんだよ、ここのスタッフたちに。あり得ない、7メートルくらいのハシゴの上に、台風なのに上っていけって言われて上らされて。監督とか『裕太なら大丈夫、いける。上れ』とか言って。ケガしたら、どうするんだよって! すごい時代ですよね、台風でもやってましたからね。今なら、ちょっと雨降ったら、すぐ中止になる」

反町が「今の子たちは(午後)10時で終わるでしょ?」と、現在の撮影体制を説明すると、山崎は「紙に一筆、書かされて(午前)2、3時までやってましたよ。何でか知ってる、それ?」と口にした上で、98年版当時の、反町の“やんちゃエピソード”を暴露した。

「反町さんが、現場に来ないからだよ。俺、出番、昼だけなの。だけど、反町さん、いつ入って来るか分かんないから、朝イチからスタンバイしておかないといけない。反町さんが来たら、そこ撮って、残ったところまでやる、みたいな」

これには、反町も、思わず「バカ言ってるんじゃないよ! そんなことないよ」「裕太、頼むよ」と照れ笑い。山崎は「28年前ですからね。“裕太、残れよ事件”は、伝説ですからね」と笑った。

座長・反町が、生徒目線に立つ、温かい“Great Teacher”だからこそ「GTO」は28年の時を超え、連ドラで復活したのは、間違いないだろう。教頭の中丸浩司役の近藤芳正(64)中島悟監督、脚本の遊川和彦氏ら制作陣も続投したのも大きい。何より山崎はじめ池内、小栗、窪塚洋介(47)ら「-リバイバル」にまで出演を続けた生徒役の面々が、バトンをつないだ。だからこそ、時代に即して幾つかリニューアルされても、本質は変わらない“Great Drama”になったのだろう。

その共演陣の1人であり、実生活でも反町の妻の松嶋菜々子(52)演じる、あずさが1話冒頭で鬼塚に離婚届を突きつける、衝撃的なシーンから始まった「GTO」。どういう帰結を迎えるか、今から楽しみだ。【村上幸将】