酷暑日の屋外イベント、生命の危機に関わる暑さでも集まるファン 運営の順番変えるだけで幸せに

映画「モアナと伝説の海」ジャパンプレミアに出席した、左から尾上松也、TSUZUMI、キャサリン・ランガイア、ドウェイン・ジョンソン(2026年7月撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

いよいよ夏が本気を出してきた。都内初の猛暑日となった日、映画「モアナと伝説の海」ジャパンプレミアの取材となった。ちなみに、まさかの屋外イベントだ。

“海の日”に絡め、レッドカーペットならぬ“ブルーカーペット”で、初来日となったキャサリン・ランガイア(19)、12年ぶりに来日した元プロレスラー「ザ・ロック」で俳優のドウェイン・ジョンソン(54)が、文字通り“あつい”交流をファンとはかった。

ドウェインは当初の予定より30分遅れで登場。感動のあまり泣き出す女性や筋骨隆々の男性もいた。そんなファンの姿をみて、暑さで意識が飛びそうになりながら、「あそこまで推せる人がいるのがうらやましい」と感じた。

「ロック様」を見て泣き出すファンにテンションが上がったのか、ドウェインは予定時間を超えるファンサービスを行った。まさにシャツは汗でびしょびしょにぬれ、その汗はズボンにまで染みていた。それはそれでドウェインの人柄に触れることができたわけだが、実はこのシーン。会場にいながら、生で見られていないのだ。スチール(カメラマン)やペン記者は、会場内で指定された座席での取材を義務付けられており、感動の涙も会場モニターでの観覧だった。

また、ファンとの交流の前にはサウンドバイツと呼ばれる、各テレビ局向けの個別インタビューを実施。これもスチール&ペン記者は全く関わることができない。しかもその間、会場は出入り禁止。そんなわけで約3時間、猛暑日の中での“我慢”大会となった。

その後行われたスチール&ペン記者が取材できるステージイベントは、もろもろが押しに押したため、わずか10分ほどで終了となったのだった。

関係者の皆さん、スチール&ペン記者が取材可能なステージイベントを先に行い、その後にサウンドバイツ、ファンサービスへの流れを提案します。多くのスチール&ペン記者の時間を奪っていることを自覚してください。

その2日後。その日都内は、酷暑日2日目となった。そんな中、DXTEENの新曲発売記念イベントが屋外で開催され、炎天下にもかかわらず多くのファンが集まった。酷暑日だろうが一目見たい。生命の危機に関わるかもしれない暑さでも集まるファンとアーティストとの絆を感じたのだった。

イベントはミニライブ→マスコミ取材→特典会という流れ。つまり、我々マスコミが取材をしている間、ファンは炎天下で待ち続けることになるのだ。百歩譲って、取材でのメンバートークが聞けるなら、もしかしたらファンにとっても貴重な機会になるかもしれない。だが、少なくとも今回、メンバーの声はファンには聞こえていないだろう。

そして、この取材の間にファンが倒れたようだ。実際に見ていないので、本当に倒れたのかは分からないが、居合わせた記者仲間からはそう聞いた。

関係者の皆さん、取材はミニライブ前にしませんか? 取材している我々もファンに申し訳ない気持ちでいっぱいです。少なくともおじさん記者とその周りの記者仲間はそう感じています。

イベント運営の順番をちょっと変えるだけで、皆が幸せになれるはず。特に酷暑日の屋外イベントは、ぜひ一考していただきたい。そもそも、酷暑日の屋外イベント自体が…。【川田和博】