漫才コンビ、ぐろう(家村涼太=28、高松巧=29)は、今年に入って大きく飛躍した。3月のytv漫才新人賞、4月の上方漫才大賞新人賞と連続して賞レースに優勝。大阪の若手芸人の競争は激しさを増すばかりだが、そこから1歩抜け出す勢いだ。
上方漫才大賞の新人賞では、前代未聞のドラマが起こった。ノミネートされた5組のトップ出番だったぐろう。審査員(観客)による採点は395点だった(500点満点)。3組目の生姜猫の出番が終わった段階で、ぐろうが首位をキープ。4組目の例えば炎がネタを披露し、CMを挟み「さあ、例えば炎の得点は?」となったところで、司会の田中友梨奈アナウンサー(カンテレ)からまさかのコメント。「ぐろうさんの点数ですが、集計システムに一部不具合があり、正しくは398点でした」と発表され、ぐろうは労せずして3点の上積みに成功した。
さらに直後、発表された例えば炎の得点が、397点! 再集計のおかげでぐろうは首位の座を守り、最終的に新人賞を獲得した。
家村 あの時は本当に、おいしい優勝でした。
高松 あとになって(例えば炎の)田上が「ぐろうの優勝はウソだ」とか、タキノも「次のライブは『訂正』というタイトルでやれ」と言ってきました。でも、勝ったのは僕らですから(笑い)
その例えば炎は1年後輩の43期。同期(42期)には、空前メテオ、シスター、マーメイド、ライムギ、ジョックロック(ゆうじろーが42期)らがおり、1年先輩の41期にはタイムキーパーや三遊間ら。この世代には、精鋭がそろう。
高松 でも、ライバルとは思っていないんです。特定の誰かに対して、競争意識を持ったことはありません。
家村 全員に負けたくない、というのが本音です。あえて言うなら、少し先輩にあたるダブルヒガシさん、豪快キャプテンさん、バッテリィズさんらが舞台で大受けするのを見て「あの人たちに追いつきたい。なぎ倒したい」と思ってました。だから、同期の中で一番になるのは当たり前なんです。
高松 同期で一番になっても満足はできません。もっと上を目指していますから。
◆ぐろう ともにNSC(吉本総合芸能学院)42期の家村涼太(いえむら・りょうた)、高松巧(たかまつ・たくみ)によって2019年6月、コンビ結成。8月22日、よしもと漫才劇場で、ぐろう単独ライブ「箔」を開催(午後9時開演)。
家村は1997年(平9)8月28日生まれ、名古屋市出身。趣味は映画鑑賞、喫茶店巡り、カツ丼。身長163・4センチ。
高松は97年2月16日生まれ、奈良県香芝市出身。趣味はお酒、傍聴、サッカー。身長170センチ。
※コンビのロングインタビューは、会員登録制サイト「日刊スポーツ・プレミアム」に掲載。