プロ野球、中日の元投手で、引退後は野球解説者のほか多彩な芸能活動を続けていた板東英二氏が死去したことが28日、分かった。86歳だった。板東氏を物語る上で欠かせないのが、無類の卵好きだったというエピソードだ。生前は、東京-新大阪間の新幹線の車中で、ゆで卵9個を食べたと語っていた。
中国・満州に生まれ、徳島県に移り住んだ幼少期は、貧しさから日々の食事に困っていたと、生前、日刊スポーツのインタビューに語っていた。「お百姓さんの家にはだいたい鶏舎がありましたから、友達と一緒に待ち伏せして、卵を産むところを狙う。そしてニワトリが卵を産んだ瞬間にいただくんです。そのタイミングが遅れてしまうと、イタチに負けるんですよ」。
板東氏にとって、卵は命をつなぐ宝物のような存在だったという。その感謝や幸福な思い出が、板東氏を無類の卵好きへ、特に火を通した安全なゆで卵を大好物にしていたようだ。