門脇麦(33)が28日、都内の日本外国特派員協会で行われた日本・中国・韓国合作主演映画「ゴースト・オブ・ウエノ」(ワン・チイ監督、8月8日公開)会見に登壇した。1日に前所属事務所との専属契約を終了し、独立後、初の公の場となった。
「ゴースト・オブ・ウエノ」は、年間8万人以上もの人が行方不明となり、失踪問題が世界的にも視線を集める中、かつてはホームレスの人々がテント村を形成していた東京・上野公園が舞台。美術館、博物館、動物園などが点在し、国内外から常に多くの人が集まるウエノを中心に、一人の人間の生き方としての"失踪"に焦点を当て、すれ違う人と人のつながりに迫るヒューマン・ミステリー。門脇は上野でソーシャルワーカーとして働くサツキ、竹中直人(70)が。妻を亡くして公園で暮らすトシを演じる。
質疑応答で役作り、具体的には泣いたシーンに関して質問が出た。門脇は「アドリブと言っても、私はアドリブが苦手で、せりふを自分で足すとかしないので」と、自身の演技の際のポリシーを口にした。その上で「監督や、いろいろな人の話を聞きながら、自分の心の旅路をしていけば、ある形になるのかなと思った。このシーンで、こう流れていくのかなというのは手放して、心が赴くままで」と撮影を振り返った。
さらに「監督には、淡々としてドライでもできるし(心が)動かされるものもできると話していく中で、どれくらいの感じにするか。(演技の引き出しは)A~Cパターンまである」と、演技の引き出しは持っていたと説明。その上で「フラットに竹中さんと2人でやって、こんなシーンになると思わなかったという感じで、サツキとしてドキュメンタリーを撮るつもりで撮影しました」と振り返った。
門脇は25年10月に、同年11月から翌年1月にかけて上演された二兎社公演「狩場の悲劇」の全公演を体調不良で降板し、その後、休養していた。公の場に出るのは、同9月19日に都内で行われた第47回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード 2025」表彰式にプレゼンターとして登壇して以来、10カ月ぶりとみられる。
◆「ゴースト・オブ・ウエノ」 上野でソーシャルワーカーとして働くサツキ(門脇麦)は、都内の公園の青テントで、"ゴージョー"と呼ばれる身元不明のホームレス男性が残した日記を見つける。妻を亡くして自身も公園で暮らしているトシ(竹中直人)とともに、ゴージョーの正体を求め、日記を手がかりにホームレスのネットワークを訪ね歩く。やがてその先に、1人の女性の存在が浮かび上がる。さらに荒川の土手で生活するマリの口から明かされたのは、ゴージョーが自ら家族との縁を切ったという過去。それはサツキの人生をも大きく揺らがす事実だった。ゴージョーとは一体、何者なのか。彼はなぜ世間から姿を消したのか。そしてサツキが本当に探している人物とは…。