NHKは29日、都内の同局で定例会見を行い、6月26日に放送したサッカー・ワールドカップ(W杯)北中米大会1次リーグ、日本-スウェーデン戦が、昨年10月に始まったインターネットサービス「NHK ONE」の同時・見逃し配信史上、歴代最高の約782万回再生を記録したと発表した。原聖樹専務理事は「全番組を通じて、紅白歌合戦も超えて最高となりました」と説明。昨年末の紅白歌合戦は約749万回再生だったと付け加えた。NHK総合で放送された、この試合の平均世帯視聴率も、今年放送の全局、全番組で最高となる35・0%(関東地区)だった。
さらに同専務は「試合を凝縮した2分ハイライト、2分で全ゴールなどのショート動画もかなり力を入れて展開しましたが、放送と配信の双方を通じて、日本代表の活躍や世界最高峰の全ての戦いを、視聴者、利用者の皆さまにお届けすることができたのではないかと考えております」と、W杯関連の動画が、軒並み好調だったと説明した。
また、W杯決勝トーナメント1回戦、日本-ブラジル戦は、地上波ではフジテレビで放送したが、NHKはBSで本田圭佑の解説、小宮山晃義アナウンサーの実況という、1次リーグ初戦の日本-オランダ戦に続く“黄金コンビ”で中継。このBS放送の視聴率については発表されていないが、同専務は「地上波と肉薄する程度の視聴者の方々に、ご覧になっていただけたと考えております」と、反響が大きかったと説明した。
事実、NHKの受信料契約について、地上波だけの契約から、BSも見られる契約への変更が「昨年の同時期に比べて約2倍」と、井上樹彦会長は明かした。同会長は「W杯は、オリンピックと並ぶ世界有数のビッグイベント。ライブでの試合中継はもちろん、2分間のダイジェストや、非常に評価が高かった本田さんの解説だけを集めた動画など、さまざま工夫して、サッカーの最高峰の魅力を伝えようという我々の取り組みが、視聴率や再生回数だけではなく、BSでの契約の申し込みなど、そういったことにまでつながって、評価を受けたことは大変ありがたく、うれしく思っています」と話し、一連のW杯中継を通じて、視聴者のニーズに応える対応をした担当者らを高く評価した。