NHKは29日、都内の同局で定例会見を行い、俳優佐藤二朗(57)が総合とラジオの2番組でレギュラー出演を継続していることについて説明した。
フジテレビ系4月期連続ドラマ「夫婦別姓刑事」での佐藤と女優橋本愛とのトラブルについて、井上樹彦会長は「双方からコメントが発表されていることについては承知しています」や「佐藤二朗さん、橋本愛さん、ともにNHKの番組に多大な貢献をしていただいている俳優」と前置きした上で「出演者の選定についてはNHKとして自主的な編集判断のもと、その都度判断しており、現時点で出演継続としています」と説明した。
同会長は「SNS上などで、双方への誹謗(ひぼう)中傷とも取れる発信が見られることは、極めて残念です」とも話した。NHKのドラマ制作について、同会長は「出演者に対する人権尊重のガイドラインを作成し、出演者の人権、人格を尊重し、安心、安全な制作環境の確保に努めていくと宣言しております」とし、番組出演者の所属事務所などに毎年、この趣旨への賛同を求めていると説明。1月に「NHKハラスメント防止・撲滅宣言」、4月には「NHK人権方針」を策定、公表し、これに準じた判断をドラマ撮影の現場では行っていると補足した。
山名啓雄副会長は「肌の露出や親密なシーン、いわゆるデリケートなシーンの収録は、専門化である『インティマシーコーディネーター』の指導、監修のもとで、出演者、および所属事務所とコミュニケーションを取った上で、十分に出演者に配慮した収録環境を構築して、収録を行っています。それには変化はないです。また収録前には関係者全員に、ハラスメント防止のため、互いに尊重し合う認識を持つ『リスペクト・トレーニング』を取り入れておりまして、心理的安全性も意識した労働環境改善にも継続的に取り組んでいるという形です」と、詳細に説明した。
佐藤は、週刊文春で両者のトラブルが報じられて以降も、NHK総合でMCを務める「歴史探偵」(水曜午後10時)、NHK-AMのラジオ番組「佐藤二朗とオヤジの時間」(日曜午後3時5分)に、レギュラー出演している。