元NHKのフリーアナウンサー武田真一(58)が29日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた、西島秀俊(55)の主演映画「時には懺悔を」(8月28日公開)完成披露試写会で司会を務めた。
冒頭で前日28日に震度7に見舞われた故郷・熊本の被災地にお見舞いのメッセージを送った。「まず昨日、発生しました令和8年熊本地震で被災された皆さま、そして遠く離れて大切な方を案じる皆さま、この中にもいらっしゃるかも知れませんが、心よりお見舞いを申し上げます」と口にした。
「時には懺悔を」は、打海文三氏の小説と約20年前に出会い、重度の障がいを抱える子どもを通して描く、親子の絆の物語を実写映画化した。中島組初参加で主演の西島秀俊が、息子を数年前に亡くし自責の念を抱きつつも、不器用でひねくれた性格から酒に逃げて前に進めずにいる独立探偵・佐竹三雄を演じた。佐藤二朗(57)が演じた「死んだほうがマシな人間」と呼ばれた同業者の米本が殺され、調査する。その中で、殺された米本が死の間際に調査していたのは、宮藤官九郎(55)が演じた9年前に失踪し今は父親の明野と、2人暮らしする重い障がいを持つ少年・新の父子と出会う。
劇中には、特別な支援が必要なスペシャルニーズと呼ばれる、重い障がいを持つ当事者の子供たちが出演する。中島監督は「せっかく出ていただくわけですから、カメラ前での魅力が半減しないことだけ考えていました。カメラ前で1番、のびのびと普段、やっているように動いてくれる環境を作ることだけです」と撮影を振り返った。「ちょっとでも緊張していると思ったら時間をかけて緊張をほぐすのを待ったり。周りには、お母さまをはじめ、障がい児のスペシャリストがいて、完璧な状態でケアしてくれた。僕は健康面を気にする必要はなかった」と続けた。
武田は「実は私のめいも、重い障害があるんですけども。この作品は、本当に家族の思いをあらゆる点から代弁してくれる作品だと思いました」と感謝した。
◆「時には懺悔を」 「死んだほうがマシな人間」と呼ばれた探偵・米本(佐藤二朗)が殺された。元同僚の一匹おおかみ・佐竹(西島秀俊)と、助手で修行中の聡子(満島ひかり)は調べを進めるうちに、9年前に起こった新生児誘拐事件にたどり着く。殺された米本が死の間際に調査していたのは、9年前に失踪し今は父親の明野(宮藤官九郎)と2人で暮らす、重い障がいのある少年・新だった。