<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
どの教科か忘れてしまったのだが、小学生のころ、何かの教科書にサグラダ・ファミリアとアントニ・ガウディのことが載っていた。同じクラスに桜田くんがいたので、和名みたいな教会だなと思っていた(サグラダは「聖なる」の意味です)。
その未完の教会の写真が印象的で、それからずっとガウディが好きだった。イエスの塔に十字架が設置されて世界一高い教会になった2月20日も、没後100年のガウディ展を見に行っていた。今ここがバルセロナだったらいいのにな、なんて考えながら。
スペインにルーツを持つ俳優城田優(40)にとって、サグラダ・ファミリアは日常の風景だったそうだ。「幼少期は地下鉄で数駅のところに住んでました。母がガイドの仕事をしていた関係でその辺で待ち合わせして、きょうだいたちとお店で時間をつぶしたりも多々あって。毎日と言ったら過言ですけど、週に何度もサグラダ・ファミリアの前を通って、中にも何度も行っています」。なので6月に現地の記念式典に立ち会った際も「自分が暮らしていた街でこんなに世界中が注目するイベントが行われてるんだ、と違った感動があった」という。
とはいえ、建物全体としてはまだ完成していない。私も3D模型を見たけれど、三つの玄関口のうち「栄光のファサード」はこれからで、あと10年弱かかる見込みとか。城田も「大階段とか全然着手されてなくて、それをやろうとすると近隣の皆さんをどかさないといけない。現実的に不可能なところをどこまでやるのかっていうところで。建物を取り壊して大階段をつくるのか、これで完成としますとするのかは僕も興味があるんですけど。少なくともそれが実現しない限りは、本当の完成ですにはならないのかなと。内部もまだまだ工事中なので」。今年はガウディの没後100年というタイミングでもあったため「あのような形での祭典は、おそらくあれが最初で最後だったんじゃないかなと思います」と続けた。
となると、城田がストーリーテラーとして出演する「サグラダ・ファミリア シンフォニックコンサート」(11月15日・東京国際フォーラムホールA、同25日・大阪フェスティバルホール)は今回限りのプレミアコンサートになる可能性が高い。自身は「歌う予定もサプライズもない」とはっきり教えてくれるのも誠実である。
ガウディ100年の夢を、映像とフルオーケストラで体感できるコンサート。城田が「行こうか悩んでいる方の背中を押していただければ」と言っていたこともあるが、私自身が行きたいと思える公演なので、建築が好きな方も音楽が好きな方もぜひ!とここに書いておきます。【鎌田良美】