さだまさし(74)が4日、都内で設立者・理事長を務める公益財団法人風に立つライオン基金主催の「高校生ボランティア・アワード2026」開会式に出席した。席上で、故郷長崎の隣の熊本県で7月28日に発生した、令和8年熊本地震で被災した熊本の人々をおもんぱかった。
高校生ボランティア・アワードは、日頃から地域や社会のために地道な奉仕活動を実践する高校生たちが、その活動を発表し、互いに交流を深める場として16年から開催し、第11回を迎えた。エントリーした全ての団体を表彰する趣旨だが、会場の収容人数の都合で全団体を招待できないため、提出された活動紹介ポスターをもとに審査を行い、今回は78団体をブース発表団体として選出した。
さだは「直前に熊本の震災があったので…幸か不幸か、熊本からエントリーがなかった」と、この日、熊本からブースに参加した高校はなかったと明かした。
一方で「ポスターで参加している中では、宇城市の高校があり、まだ連絡が付いていない。気になっています」と気遣った。
その上で「長崎と熊本は隣同士。同じ地盤ですのでね。熊本が揺れれば長崎も揺れる。長崎は水害、普賢岳の噴火があった。皆さんからの手助けが心にしみる。そういうところから、災害地に出かけるようになった。どれだけ頑張って支援するか…」と、熊本の被災地に思いをかたむけた。「感じることは、行政のフォローが早くなっています。インフラも、かなり早く復旧しています。水はしょうがないけれど、電気、新幹線も通っています」と復興のスピードが上がっているとした。
ボランティアの在り方も、変わってきているが? と聞かれると「中越地震、東日本大震災、西日本豪雨災害、熊本の震災…いろいろな場所を見てくると、当初は無駄なことをしていた」と指摘。「ただ水を送るとかね。送るのは簡単だけど、仕分けが大変。2リットルの水を、どんどん送られても使い道が限られている。持って歩くには、500ミリリットルが限界。今は現地で探せばあるので、お金で現地のものを買うのも、経済支援だとボランティアの方から教わった」と続けた。そして「明日は、わが身という思いが、僕にはある。東京はいつ、首都直下型地震が起きるか分からない。心の準備ができているか? と言うと、できていない。一人一人が、そこをどう問われるか?」とも語った。
また「水、食べ物を送る。炊き出しに出ることが重要でなくなってきている。1番大事なのは、心のケア。どんなことができるか、相談しています。僕らの支えられるのは小さいこと。もう、ちょっとたってから、頑張れ~って歌いに行くとか、そういうことなんでしょうね」と、令和8年熊本地震の被災地復興が進んだ段階で、自身の歌の力で支えにいく可能性も示唆した。