広島出身の女優、“戦争教育”受けた経験から訴え「過去から学ぶことを奪わないで」

東ちづるのXから

広島県出身の女優東ちづる(66)が5日、Xを更新。原爆の悲惨さなどを伝える広島市の平和記念資料館(原爆資料館)の子ども向け展示をめぐり、思いをつづった。

東は「原爆の悲惨さ、展示法模索 『子どもが見ない選択』導入へ-被爆者ら反発も・広島資料館」との見出しが付けられた記事を引用するとともに、「私は広島で育ったので、『平和教育』というタイトルの『戦争教育』を受けた。戦争の仕組み、戦争の非人道的な悲惨さを、たくさん読んで、聞いて、見た。辛かった。すごく辛かった。今もあの感覚は手放せない。『人は戦争という状況下で狂う』ということも知った」と、自身が子どものころに受けた教育について振り返った。

東はテレビ番組の取材で、紛争地域などでの子どもを援助する団体「ドイツ国際平和村」を訪れたのをきっかけに、未復興の元戦地にも入り、「飲むものも食べるものも充分ではなく、人が射殺されるのも目撃した。目を覆いたくなるような重症の子どもたち。情報や想像と違う現実にビクビクしながら過ごし、一刻も早く立ち去りたいと思ってしまった。そんな自分を情けないとも思った。やがて、私たち取材クルーもおかしくなっていった。何年も一緒に稼働してきた仲間なのに、ギスギスし、疑心暗鬼になり、いつも通りの会話ができなくなっていった。平常心を保てなくなってしまっているとわかっていても、コントロールが難しかった」と回想した。

そうした経験から「これが戦争なんだと痛感した。こんなことは体験しなくていい、させてはならないと思った」と東。「過去に蓋をしてはならない。過去を知ることで、現在を客観的に捉えることができ、未来を創造していける」との思いをつづり、「過去から学ぶことを奪わないでほしい」と訴えた。