大越健介氏「高市さんにはそんな風になってほしくない」トランプ氏のふるまいを例に

大越健介キャスター

テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)の大越健介キャスターが7月25日、自身の公式ブログ「大越健介の報ステ後記」を更新。最近の高市早苗首相に対する思いなどを率直につづった。

大越氏は7月25日、「寄り添いたいとは思うけれど」と言うタイトルでブログを更新。「最近の高市さんのあれこれ。どう理解すべきか悩む。茶化して済むものでもないとは思うのだが、うまい言葉が見つからない。だからといって突き放してしまっては彼女に対して逆に冷たい気もする。ではどうするか。まずは心情として高市さんに寄り添ってみることにする。相手の立場になって想像力を働かせることは、人としてあるべき姿のひとつだ」と書き出した。

そして大越氏は、高市首相が7月20日に自身のXで投稿して「多忙アピール」などと批判や論議を呼んだポストを引用しつつ、その内容について時にユーモアも交えつつ、さまざまな私見をつづった。

その上で「それにしても、と閉会したばかりの国会について考えてみる。皇室典範の改正は、男系男子の皇統をしゃにむに守りたいという人たちのこだわりが露骨に反映された。高市首相が強く念願した国旗損壊罪の創設は、そもそもいま法制化する必要性が全く見えないままだった。お子様ランチの日の丸なら多少傷つけても構わないとかいう説明は、僕にはほとんど理解不能だった。そして会期末ぎりぎりまでもめた副首都構想の関連法は、日本維新の会への義理立てのために国会を振り回した面が否めない。とにかく、終盤国会は高市与党の強引な国会運営が目についた。そのやり方には、どうにも共感できない」と記述。「そして、国民生活を苦しめる物価高対策の議論のうち、首相肝いりの飲食料品の消費税引き下げは、『国民会議』なるもので与野党を巻き込むはずが、議論は空中分解してしまった。そもそも社会保障財源は大丈夫なのかという疑問には全く答えが示されておらず、僕はこの宙ぶらりんの消費税論議にまったく共感できない」とぴしゃりつづった。

こで「いけない。『まったく共感できない』とか、ちょっとエキサイトしてしまった。反省しなければ」と我に返りつつ、「そもそも今回のコラムは、高市さんに心情面で寄り添ってみようという書き出しだった。冬の衆議院選挙で圧倒的な支持を集めたのが現政権である。支持率は低下傾向とは言え、まだまだ高水準だ。支持されるのには理由があるはずだ。高市首相がやりたいことを、できるだけ理解する努力を続けようと思う。とはいえがんばって寄り添うのもくたびれたので、気分を変えようとスマホを眺めていると、1枚の写真が目に留まった。サッカーW杯で優勝したスペイン代表が、高々とトロフィーを掲げる歓喜の場面である。その向かって右端には、トランプ大統領が映り込んでいた。VTRでも何度も見た場面である。退席をそれとなく促されながら、それでも選手たちのグランドフィナーレに映り込もうとした悪あがきの結果がこの1枚だ。脳内で何かがパチンとはじけたような気がした」と記した。

さらに大越氏は「最高権力者の振る舞いは、個人の行儀の問題にとどまらず、国家の品格に関わってくる。人格面で高市さんをトランプ大統領と同一に論じるつもりはないが、自分のこだわりにしか目がいかず、国の政治を力技で動かすのだとすれば、写真に納まったこの偉大な反面教師と大差ないことになってしまう。高市さんにはそんな風になってほしくない。だから視野狭窄にならないための基本動作として、まずはちゃんと寝て休んでほしい。しっかり人に任せることをしてほしい。『忙しいアピール』で同情バリアを作るのではなく、書類の山を盾にするのでもなく、正々堂々と世の中と対峙する心構えで日常を送るべきだ。いろいろあった国会の、結局はこれが最大の教訓なのだと思う」と締めくくった。