寿美花代さん、ここ数年は入退院繰り返す 長男・髙嶋政宏「悲しいんですけど…安堵の気持ち」

寿美花代さん(所属事務所提供)

元宝塚歌劇団星組トップスターで女優の寿美花代(すみ・はなよ、本名高嶋節子=たかしま・せつこ)さんが3日午前4時43分、老衰のため死去した。94歳。所属事務所が6日、公表した。

同日、家族葬が執り行われた。お別れ会などの開催は予定していないという。

夫は俳優、タレントの高島忠夫さん(19年死去)。次男は髙嶋政宏、三男は政伸の芸能一家の母として、ファミリーを支え続けた。

寿美さんは、夫の忠夫さんが糖尿病、うつ病、不整脈と、さまざまな病と戦い続けるのを献身的にサポートした。13年に2人そろって密着番組に出演したが、以降、表に出る機会はほとんどなく、政伸の再婚の時も、文書でコメントを出していた。

直近の様子について、政宏はコメントで「最期には立ち会えませんでしたが、ここ数年は誤嚥性肺炎で入退院を繰り返し、数日前、会いに行った時も嚥下がほぼ出来ない状況で苦しがるのと、その痰が何かのタイミングで流れると安らかに眠りにつく、の繰り返しだったので、もちろん悲しいんですけど、今は楽になって、ゆっくり休んでいるんだろうなと言う安堵の気持ちでいっぱいです』と明かした。政伸も「父と共に大好きだったフリオの歌声のなか、母は子供と孫に囲まれながら、最期まで美しく凛とした表情のまま、眠るように旅立ちました」と、夫婦でファンだったスペインの人気歌手、フリオ・イグレシアスの歌を流した様子を伝えた。

宝塚歌劇団時代は、ブロマイドの売り上げが1位になるほど人気だった。男役の常識を打ち破り、網タイツで脚線美を披露したこともある。寿美さんが司会を務めていたテレビ番組に高島がゲスト出演したことがきっかけで結婚、惜しまれながら宝塚を退団した。

高島とは、芸能界きってのおしどり夫婦で知られた。寿美さんは「けんかをしたことがない」と話したこともあるほど仲が良かった。日本テレビ系の料理番組「ごちそうさま」は、2人で25年にわたって司会を務め、流れるような関西弁のしゃべりで親しまれた。

明るい芸能一家で、ファミリーコンサートも定期的に開催していた。政宏とシルビア・グラブ夫婦、政伸と、皆、第一線で活躍している。

17年8月に政伸と医師の妻との間に男児が誕生したことは、ことのほか喜びだった。寿美さんにとっては初孫。政伸もひんぱんに子供の顔を見せに、実家に帰っていたという。

忠夫さんとともに常に笑顔を忘れず、お茶の間やファンに明るさを届けた寿美さん。家族に囲まれての大往生だった。

◆寿美花代(すみ・はなよ)本名高嶋節子。1932年(昭7)2月6日、兵庫県生まれ。48年宝塚音楽学校卒。同年グランドレビュー「春のをどり」が初舞台。宝塚時代は男役トップスターとして活躍。63年宝塚を退団し、高島忠夫さんと結婚。テレビ出演のほか、トークショーも数多く行った。趣味は海外旅行。血液型AB。