堀田真由「ghost」主演、高橋一生は95年「耳をすませば」以来32年ぶりの劇場アニメ声優

アニメ映画「ghost/夜の果て」で声優を務める堀田真由と高橋一生。下段左から堀田が演じるニケと高橋が演じるマス(C)ghost production committee

堀田真由(28)が、アニメ映画「ghost/夜の果て」(27年2月11日公開)に主演することが6日、分かった。

22年のアニメ「四畳半タイムマシンブルース」で知られる夏目真悟監督(45)初のオリジナル長編劇場アニメで、15歳の少女ニケを演じる。初の声優・主演を務めた22年「ブルーサーマル」以来の声優に挑む。ニケと出会う体に入れ墨を入れ続ける男マスを、高橋一生(45)が演じる。劇場アニメで声優を務めるのは、天沢聖司役で話題を呼んだ95年のスタジオジブリ作品「耳をすませば」以来32年ぶり。

作品の舞台は、労働の必要がなくなり、18歳になると世界に必要な人間かそうでない人間か、誰もが「選別」される世界だ。堀田が演じるニケは、15歳で選別された特権を持ちながら、世の中とのズレや孤独を感じている。堀田「台本を読んだ時、子どもの頃に抱いていた言葉にはできない、たくさんの感情を思い出しました。ニケは、不器用なくらいまっすぐで、美しいものや本物だと思えるものを大切にしながら自分の居場所を探し続けています。ニケの強さはとてもまぶしく、時にうらやましくもありました」と語った。

高橋が演じるマスは、過去に家族を亡くしたことで深い喪失を抱え、日々を漂う中でニケと出会う。「マスがどこかに抱いている諦観(ていかん)は、自分の視座と時折強く重なったように思います」と共感した部分があったと語った。「夏目さんのまなざしから生まれた針の穴のような光明は私たちと地続きの世界の、その冬の美しさのなかに、道標として輝いています」と評した。

堀田と高橋、音楽の君島大空、主題歌・挿入歌の羊文学、キャラクター原案のオノ・ナツメ氏のコメント全文は、以下の通り。

堀田真由(ニケ役)初めて台本を読んだ時、子どもの頃に抱いていた言葉にはできないたくさんの感情を思い出しました。

そんな私も、大人になるにつれて自分が傷つかないように気持ちをしまい込み、「聞き分けのいい子」や「いい子」でいることをいつの間にか覚えてしまった気がします。

ニケは、不器用なくらいまっすぐで、美しいものや本物だと思えるものを大切にしながら自分の居場所を探し続けています。ニケの強さはとてもまぶしく、演じていて時にうらやましくもありました。

でも同時に、そのまっすぐさゆえの危うさも感じます。

この作品には、ひとつの答えを決めつけない魅力があると思うので、観てくださる方のそれぞれの心に違う形で届く作品になっているとうれしいです。

高橋一生(マス役)喪失や、それに付随する絶望。

そういったものをくぐり抜けなければ見えてこないものは確かに存在しています。

合理を突き詰めれば、世界はかえって人間の居心地の悪い場所になりますが、あらがいようのない何かによって、私たちはまっすぐ、地獄と背中合わせの桃源郷に向かっているのかもしれません。

マスがどこかに抱いている諦観(ていかん)は、自分の視座と時折強く重なったように思います。

夏目さんのまなざしから生まれた針の穴のような光明は、私たちと地続きの世界の、その冬の美しさのなかに、道標として輝いています。

君島大空(音楽)音楽を作っていく中で、作中に登場する人物の誰へでも自分を代入できると気がつくような瞬間がありました。

それは大人になっていく過程そのものに敵対するような過剰な鋭さ、老成していく部分への省み、気持ちを守るために独自の儀式を執り行う個人と集団。

内省的であることは、ひとりの内に成り立つものではなく世界によって侵され、守られているのだと思います。

この作品に出会ってから、ひとりの人間に根差している暴力が何によって世界に開かれるべきなのかを考えています。

羊文学(主題歌・挿入歌)何度も脚本を読み、最後にはいつも涙が出ていました。そして、この作品に向き合うとき、うそがないようにしようと思いました。

曲は、少し前、初めてのアメリカツアーの前後で完成させました。

日本で感じていた自分の痛みを、アメリカの広大な景色に似合うカラッとした音に乗せることで、ニケの強さともろさを表現したいと思いました。

私たちの曲が、ghostが皆さんの思い出深い一本となるための、小さな力になれていればうれしいです!

オノ・ナツメ氏(キャラクター原案)キャラクター原案のお話をいただいた時、アニメ「ACCA13区監察課」の皆さんが勢ぞろいな中に参加させてもらえることをとてもうれしく光栄に思いました。

出来上がった映像を拝見した時はキャラクターデザインの久貝さんの手によって完成したキャラクターたちの表情に見入ってしまいました。目に残る色、耳に残る音、また映画館で味わいたいです。