岡本圭人「月を抱く人魚」で美しき裸披露「岡本家を上半身裸にする」女性演出家を評した理由は…

フォトコールで演技する岡本圭人(左)と南沢奈央(撮影・山本朝陽)

岡本圭人(33)が6日、東京・シアタートラムで今日7日開幕の舞台「『月を抱く人魚』-雨月物語より-」フォトコールに出席した。演じる中で上半身裸になり、水泳選手と見まごうばかりの美しい肉体を披露した。

「『月を抱く人魚』-雨月物語より-」は、1776年(安永5)に刊行された、上田秋成の「雨月物語」を、脚本の鈴木アツト氏が現代劇として脚色し、生田みゆき氏が演出。岡本は絵画モデルの勝四郎、南沢奈央(36)が日本画家・宮木を演じた。フォトコールで披露した4シーンの中で、勝四郎が、人魚を描くためのスケッチ目的で自分を呼んだ宮木から、上半身裸になるよう求められる1シーンがある。勝四郎は宮木のオーダーを知らず、最初はためらうが、会話を交わし、スケッチが進んで行く中でオーダーに応じ、シャツを脱ぎ放つ。

質疑応答で、当該シーンについて質問が出ると、岡本は「恥ずかしいんですよ、この舞台」と吐露。「半分以上、ズボンだけ。はだしで、上半身裸で。こんな舞台、なかなかないなぁ」と照れ笑いを浮かべた。

松岡依都美(46)演じる高名な画家・青頭金子の使用人・丸谷役の相島一之(64)からは「今の圭人しか、できないよ! 年取ったら、見せられないんだよ。美しいものを見せるのは本当に感動しますよ! でも、恥ずかしいよね」と声をかけられた。岡本は「すっごい、恥ずかしい。しかも、お客さんに見られるのはまだ良いんですけど、カメラの前で脱ぐ、っていうのが恥ずかしい」と、また照れた。

1カ月半の稽古の中、ジムに通い食事制限して体を作った。相島からは「稽古の初めの頃より、体が締まってるもんね」とたたえられつつ「生田さん、圭人のお父様と芝居、やった時も、お父様が裸」と新情報が飛び出した。実は、岡本の父・岡本健一(57)も、生田氏が22年に同劇場で演出を手がけた舞台「建築家とアッシリア皇帝」で上半身裸で演じていた。生田氏が「そうでした。でも、私の趣味でも何でもなく、台本がそのように要請していたので、忠実にやっただけでございます」と答えると、岡本は「生田さんは、岡本家を上半身、裸にする演出家」と評して、笑った。

稽古を続けた日々を「とっても大変な稽古で、難しい台本で、最初は何が起きているのか、全然、分からなかった」と振り返った。一方で「答えが全然、出て来ないけど、分からなくてもセリフを言うと、自分の理解より世界が広がったような感じがした。このセリフと作品と役が、どこに連れて行ってくれるか分からない…これが演劇、舞台の素晴らしさ」と強調。「この作品を見る前と見た後では、必ず人生が変わると思っています」と、作品に絶対の自信を見せた。

◆「『月を抱く人魚』-雨月物語より-」日本画家の宮木(南沢奈央)と、絵画モデルの勝四郎(岡本圭人)は、宮木の部屋で一夜を共にする。宮木はふざけて勝四郎の背中に背ビレを描くが、翌朝、勝四郎が目覚めた時には既に彼女の姿はなかった。宮木を忘れられない勝四郎は友人の作治(薬丸翔)と夢子(鈴木結里)に助けを求め宮木の部屋を再訪するが、部屋は荒れ果て、水道や電気も通っていなかった。宮木の痕跡を探す中、見つかった、1本の扇に描かれた絵をきっかけに、勝四郎は高名な画家・青頭金子(松岡依都美)を訪ねることを決意。かつて自分を捨てた父・大宅(上村聡)から車を借り、作治と夢子とともに琵琶湖へ向かい、湖近くの山道を抜け、青頭金子と謎めいた使用人の男・丸谷(相島一之)が2人で住む屋敷にたどり着く。異様な雰囲気の中、青頭と丸谷は壮絶な過去を告白する。