左足関節骨折の松本明子“出世の石段”87段登り成功祈願「83年組アイドル アラ!?還ライブ」

愛宕神社を参拝を終え笑顔を見せる左から松本明子、小林千絵、森尾由美、桑田靖子(撮影・増田悦実)

1983年(昭58)にアイドル歌手デビューした“お神セブン”が22日に東京・北千住のシアター1010で「83年組アイドルアラ!?還ライブ」を昼夕2回公演で開催する。松本明子(60)、森尾由美(60)、小林千絵(62)、桑田靖子(58)、大沢逸美(60)、木元ゆうこ(59)が3年ぶり3度目の結集をする。東京・愛宕神社の86段の急な“出世の石段”を登って公演の成功を祈願。メンバーたちにデビュー当時の思い出、40年以上続く絆について聞いてみた。

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前年の82年デビュー組に中森明菜、小泉今日子といったスーパーアイドルがいて、不発に終わった「83年組」。それでも絆は深い。

松本 もともとは35周年、40周年とやってきて、次は45周年かなと思っていたんです。でも『あと2年待てないね』って話になってしまって(笑い)。何があるか分からない年齢で、今年は還暦を迎える仲間もいて『今やろう』という流れになりました。

小林 本当にそうなんです。私たちも年齢を重ねて、骨折したり体調を崩したりする仲間も出てきました。『元気なうちにやろう』『今しかないよね』という思いが強くなりました。

森尾 コロナ以降、お客さんの行動が本当に変わりました。昔みたいに夜遅くまで遊ぶというより、その日のうちに帰れることを重視する方が増えています。

小林 だから今回は土曜日開催なんです。日曜日の夜は翌日の仕事を考えて来づらい方が多いですから。

森尾 今の若い人たちは、ちゃんと月曜日を考えて日曜日を過ごしますよね。80年代とは時代が違います。

小林 30周年くらいの頃に、本当に偶然再会したんです。それがきっかけで食事をしたり、誕生日会を開いたりするようになりました。ライブやイベントでも自然に助け合っています。本当にプライベートで付き合いも深いです。

松本 もう家族みたいな関係ですね。今回は松本、森尾、小林の3人に桑田靖子ちゃん、木元ゆうこちゃんの6人。徳丸純子ちゃんは米国在住なんでね。みんなデビュー曲と合わせて、2曲ずつ歌います。あと、千恵ちゃんの希望でコントをやります。脚本も千恵ちゃんが作っています。

松本は日本テレビ「スター誕生!」で勝ち抜いていスカウト。83年「♂×♀×Kiss(オス・メス・キッス)」でデビュー。売れずに衣装を売りさばいて生活の足しにしたこともあったが、バラエティーで大ブレークした。今年4月に左足関節脱臼骨折でボルト12本を埋め込む重傷を負ったが、元気に愛宕神社の“出世の石段”を登り切った。

松本 今回、来てくれるファンの方は、同じ時代を生きた同志みたいなもの。「なぜ83年組は売れなかったのか」というテーマの解明にも一緒に挑みたいと思います。愛宕神社の“出生の石段”の故事の四国丸亀藩の曲垣平九郎は、私と同郷ですから縁起がいいですね。

小林 82年組の勢いが翌年も続いて、私たちの年は本当にかすんじゃいましたね。2年目の歌手に送られる、日本テレビ音楽祭の「金の鳩賞」が該当者なしだったのはびっくりしました(笑い)。でもカズレーザーさんからは「83年組はスギみたいなもの」といってもらえました。「花は咲かなかったけど、その後も花粉をまき散らし続けている」って(笑い)。

森尾は、元々は歌手志望ではなかった。82年にフジテレビ「ねらわれた学園」で歌手デビュー。翌83年に「お・ね・が・い」で歌手デビューした。

森尾 原宿でスカウトされたこともありましたが、本格的なきっかけは雑誌「セブンティーン」の読者変身コーナーです。その応募写真を事務所のマネジャーさんが見て声をかけてくださったんです。だから歌も「急にやることになった」という感じでした(笑い)」

モデルからドラマ、歌手、そしてバラエティーへと活躍の場を広げた。

森尾 バラエティーは、当初は本当につらかったです。「いるだけでいいと思うなよ」と言われたこともありました。何をすればいいのか分からなくて悩みましたけど、「元気が出るテレビ!!」や「ダンス甲子園」などを通じて、少しずつ居場所を見つけることができました。周りの皆さんに助けられましたね。

今は孫も生まれた森尾。

森尾 おばあちゃんではななく、グランマと呼ばせています。いつか83年組が一緒に住めるような場所ができたらいいですね。ドラマの「やすらぎの里」みたいな。そこのホールで、みんなで歌えたら。

小林はデビュー前にオーディションを受けまくっていた時代から波瀾(はらん)万丈だった。

小林 「スター誕生!」や「ホリプロタレントスカウトキャラバン」など、本当にいろいろ受けました。でも最後まで残っても落ちることばかりで、高校時代はふてくされていました(笑い)。高校3年生になって「これが最後」と決めて受けたオーディションでようやくデビューが決まりました。

83年に「いつも片想い」で歌手デビュー。

小林 実は「西城秀樹さんの妹コンテスト」で河合奈保子ちゃんが準優勝だった時に準優勝。奈保子ちゃんが優勝して当然だけど、後に秀樹さん本人から「実は君だったけど、自分の一言で結果が変わった」と聞かされたことがありました。当時は悔しかったですけど「やっぱり見る目があったんだな」と思いましたね。

デビューから43年。ロケットスタートこそかなわなかったが、長く、深い足跡を芸能界に刻み込んでいる。

◆松本明子(まつもと・あきこ)1966年(昭41)4月8日生まれ、高松市出身。83年「♂×♀×Kiss(オス・メス・キッス)」でデビュー。89年(平元)にニッポン放送「ラジオビバリー昼ズ」。98年俳優本宮泰風と結婚。152センチ。血液型A。

◆森尾由美(もりお・ゆみ)1966年(昭41)6月8日、埼玉・草加市出身。82年フジテレビ「ねらわれた学園」。83年「お・ね・が・い」で歌手デビュー。94年(平6)からフジテレビ「おそく起きた朝は…」。99~09年TBS「大好き!五つ子」。162センチ。A型。

◆小林千絵(こばやし・ちえ)1962年(昭37)11月20日、大阪・豊中市出身。81年に「西城秀樹の妹オーデョション」準優勝、「ヤマハボーカルオーディション」優勝。83年「いつも片想い」で歌手デビュー。84年「MBSヤングタウン」。158センチ。血液型O。

◆桑田靖子(くわた・やすこ)1967年(昭42)10月30日、福岡・直方市出身。81年に「全日本ヤング選抜スターは君だ」で優勝。83年に「脱・プラトニック」でデビュー。85~88年に日本テレビ「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」。156センチ。A型。

◆大沢逸美(おおさわ・いつみ)1966年(昭41)3月23日、札幌市出身。82年にホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリ。83年に「ジェームス・ディーンみたいな女の子」でデビュー。92年にフジテレビ系「約束の夏」主演。170センチ。血液型A。

◆木元(きもと)ゆうこ 1967年(昭42)1月5日、福岡市出身。83年に「チェリーガーデン(桜の園)」でデビュー。85年にTBS「夏・体験物語」「毎度おさわがせします」出演。96年に結婚、引退して専業主婦に。14年に芸能活動再開。155センチ。血液型O。