「僕はパワハラ認定は一度もない」橋下徹氏の言葉に宮根誠司「意外と使い分け…裏表うまいから」

橋下徹氏(2025年3月撮影)

日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)は13日の生放送で、部下に対する発言が第三者委員会にパワハラと認定された横浜市の山中竹春市長(53)に対し、この日横浜市議会総務委員会で行われた質疑の様子を、生中継をまじえ時間を割いて伝えた。

大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏がスタジオゲストで生出演。放送では、橋下氏が首長時代、職員に厳しい言葉を投げかけるシーンのVTRを放送したが、当時の状況について説明し「僕はパワハラ認定は一度もない」と訴える橋下氏に、MCのフリーアナウンサー宮根誠司が「意外と使い分け、裏表がうまいですからね」と思わせぶりに指摘する場面があった。

山中氏の「パワハラ疑惑」は今年1月、当時人事部長だった現職職員が実名告発したことで本格的に表面化。調査を行った第三者委員会の弁護士らは7月30日、山中氏が部下に「ポンコツ」「人間のくず」などと発言したことを含む7項目の言動がパワハラに当たると認定した調査報告書を提出。それを受けて、この日の質疑が行われた。

橋下氏は、続投方針を示している山中氏の進退について問われ、山中氏が質疑の中で自身の行為をパワハラと認めたことを受け「生まれ変わると山中さんは言われているが、市長職の中で生まれ変わるのではなく、もう市長を辞めて、民間人になってそこでいろいろな研修を積んで、コーチングも何も、民間人になっていろいろやられた方がいい」と指摘し、辞職すべきとの認識を示した。

放送中、橋下氏は、自身が厳しい言葉を投げかけるVTRが放送されたことに「何か僕の変な映像が…」と触れ、「ぼくは二つに分けている。政治家として公務員を批判する時、あの時は府政改革や市政改革で公務員制度改革が必要だったので、政治家として公務員全体を批判するときは、かなり強烈な言葉を使ったが、目の前の具体的な職員を前にした時は、市長と部下の関係ですから、年下だろうが年上であろうが全部丁寧語で、ですます調で、さん付けで話していました」と訴えた。

宮根に「一対一の場面と、(職員)みなさんに言うのは違う」と問われると、「みんなに言う時は、『破産会社の従業員だ、覚悟しろ』『民間企業でこんなのやったらクビや』とか言いましたが、個別具体の職員には、絶対にそれはしなかった」と主張。別の場面でも、「僕もあまり偉そうに言えないのは、僕も公務員制度改革をやるために、公務員一般というものを厳しく批判していました」と述べ、「そうすると市民、有権者は拍手喝采になる。公務員というところに何か特権、既得権があるのではないかと。そこに切り込んでいくという姿勢は、市民からは拍手喝采を受ける」などとも訴えた。

一方で、宮根は「告発がないと(パワハラ問題は)分かっていなかった」と指摘。橋下氏は「もちろん、これ(山中氏のケース)は限度を超えていると思う」とした上で、「実際に知事や市長をやってみて、職員から抵抗を受けることがある。僕が大阪府知事になった38歳の時、周りは僕がやろうとしていることに反対だった。大阪市長になった時は、いわゆる大阪都構想を、大阪市役所は組織を挙げてぼくを選挙で落としにきた」と振り返り、「これは普通のやさしい言葉だけではなかなか動かない。ただ、僕はその時でも、ですます調で、さん付けにしながら、いちばん反対の急先鋒(きゅうせんぽう)だった幹部を副市長にして、最後、僕が決めたことには従ってくださいよ、と。それまで反対論は聴くけど、従わない場合は人事権を行使しますよということで、組織を動かした」と自身の役所職員との向き合い方を振り返った。

「山中さんも猛抵抗を受けたのかもしれないが、罵倒せずに、賛否はあるけれど、静かに人事権を行使しながら、組織をマネジメントすべきだったと思う」とも口にした。

首長としての役所職員との向き合い方を振り返り、さまざまな持論を訴えた橋下氏は「僕は厳しい言葉は言っていますが、パワハラ認定は一度もないですからね」とも口にした。これに、宮根は「うん…。意外と使い分け、うまいですもんね」と応じた。

「その辺はね」と笑う橋下氏に、宮根は「裏表、うまいから」と、独特の表現で言及。橋下氏が「裏表じゃなくて」と苦笑いすると、「怒っといてほめるとか。ほめといて…。うまいんですよ」と、まるで自身が経験したような言いぶりで語った。

橋下氏に「どこで見たんですか」と問われた宮根は、「え? 焼き肉屋さんで」と応じていた。