タレントらのセカンドキャリアを豊かに fandomu八神社長の思い「継続的な関係性へ」

株式会社fandomuの八神優紀社長

アイドルやアーティスト、アスリートらが第一線での活躍を終えたあとのセカンドキャリアに悩む声は少なくない。それまでの功績や知名度など輝かしいものを持ちながらも、露出する舞台は減り、収入面などでも苦しい状況となる者もいる。そうしたタレントらを救うのはやはり現役時代などについたファンの存在で、インターネットも活用したファンクラブ事業も注目分野のひとつとなっている。SNSなどとのすみ分けや業界の成長見込みなどについて、同事業を手がける株式会社fandomuの八神優紀社長(31)に話を聞いた。

fandomuでは現役も含め、さまざまなタレントらをサポートしている。八神社長自身もかつてライブ配信アプリ「17 LIVE」の月間投げ銭ランキングで日本一となるなどファンの力の大きさを実感してきた。「ファンのみなさんと深くつながることで、一時の熱狂を継続的な関係性へと変換できる世界。自分自身の経験も生かしながら、そのインフラを作ること。これが私の次なる使命だと思っています」と語る。実際に6月にはJ1町田ゼルビア(当時浦和レッズ)のMF松尾佑介(29)のファンクラブイベントも開催。チケットはすぐに完売するなど盛況となった。

八神社長は「ファンクラブ内ならより自由に自分の言葉で発信もできますし、それを受けた方たちもよりよく応援してくれることにつながるのではと考えています」と話す。

同社のサービスは初期費用や運用費用もかからず、自身の公式サイトなども作成することができる。かつて生配信を始めた際の自身も「もし最初に大きな投資を求められていたら始められなかった」といい、そうした思いを投影した。「サイト用の写真撮影などもコストはかからないようにしています。始めるハードルは高くないと思うので、アイドルの方やアーティストさんなど、始めてみたいと思う方が1人でも増えたらいいなと思っています」。

有料会員は専用アプリで目当てのタレントやアスリートの日常がのぞけたり、プレゼント企画に参加することなども可能。サイン入りグッズなどが当たるガチャも開始し、ファンが自分の持っているグッズなどを出品できる会員限定オークションができる機能もつけた。「普通なら見られない姿が見られるのがファンクラブの強み」とし、オフ会運営なども同社で担う。「会場手配や受付、チケット販売などタレントの方が1人で行うには荷が重い業務などを請け負わせていただきます。みなさんがまずは本業に集中できる世界を作ることも事業の願いのひとつです」と力を込めた。

サイトでは松尾をはじめ、町田のDF菊池流帆、ジュビロ磐田FW佐藤大樹らアスリートをはじめ、シンガー・ソングライターの乃紫、元タレントで振付師などとして活躍する林真鳥氏ら多くのタレントたちがすでに利用を始めている。八神社長は「ファンコミュニティーの母数を増やして、もっともっと広げていきたいです」と意気込み「今は電波さえあれば海外でもどこでもサイト更新はできます。場所や時間に縛られずに働けるのが今の時代の魅力のひとつ。かつて私自分も救われたファンの力を、もっと多くのクリエーターに届けたい。それが核心にある想いです」と発展を願った。